Project/Area Number |
02231219
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鳥居 滋 岡山大学, 工学部, 教授 (70032927)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 勉 岡山大学, 工学部, 教務職員 (50168473)
奥本 寛 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (90183251)
田中 秀雄 岡山大学, 工学部, 助教授 (60032950)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | パラジウム触媒 / 三成分連結反応 / 不斉誘起 |
Research Abstract |
メソ体1のオレフィン面と等価なオレフィン炭素を区別しながら、2つの側鎖の立体選択的な導入を検討してきた。メソ体の潜在不斉を発現させるばからでなく、更にその不斉誘起自体を触媒反応によって実現し、この際望む立体配置をもつ化合物への誘導する。本法では、2箇所(*4、*5)の潜在不斉発現と共に新しい2つの不斉炭素(#2、#3)上で不斉誘起できる。即ち、1つのキラリティ-(@1)により、4点不斉同時制御ができた。 【chemical formula】 メソ体としてノルボルネン1、第3成分としてアセチレン3又は、シアン化カリウムを用い、パラジウム触媒存在下反応を行なった。連続的に3成分連結反応は進行し、目的物4及び5が高収率で得られた。2つの側鎖は、すべてシス-エキソ配置であり、@1と#2のジアステレオ比は、9/1以上であった。種々のアセチレン化合物を用いて当該反応を行なったところ良好な収率で目的物4が得られた。また、興味深いことに、出発物質としてシス-オレフィン2を用いたにもかかわらず生成物4及び5ではプロスタグラジン類縁体合成として望ましいトランスオレフィンになっていた。本反応は、純次三成分を加える従来の三成分連結法とは異なり、始めから三成分を混ぜるだけでよい。 現在、本法を利用した他の有用化合物の合成も行なっている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)