Project/Area Number |
02236102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹市 雅俊 京都大学, 理学部, 教授 (00025454)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
漆原 秀子 筑波大学, 生物科学系, 講師 (00150087)
藤沢 肇 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60079689)
岡田 清孝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (50101093)
黒岩 厚 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (20134611)
江口 吾朗 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80022581)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥64,800,000 (Direct Cost: ¥64,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥64,800,000 (Direct Cost: ¥64,800,000)
|
Keywords | 形態形成 / カドヘリン / ホックス遺伝子 / レチノイン酸 / TGFβ / アラビドプシス / 分化転換 / A5分子 |
Research Abstract |
発生における高次構造の構築と、その再生の機構に関し研究を行い、以下のような成果を得た。1.細胞接着分子カドヘリン群について、新しいタイプR型のcDNAクロ-ニングに成功し、さらに、その抗体を用いて発生における発現パタ-ンを解析した。その結果、この分子は主として神経系で発現されるが、同様に神経系で発現されるN型とは異なる細胞分布を示すことが分かった。また、この分子はE型、P型とは結合しないが、N型とは交差反応することが、cDNAをトランスフェクションした細胞を用いることにより明らかになった。2.色素上皮が水晶体細胞に分化転換する仕組みに関し、bFGFがその転換を誘導する因子の一つであることが明らかになった。また、この転換系において変動する分子の一つが、TGFβに結合しこれを不活化する因子であることが、アミノ酸配列の解析から明らかになり、TGFβの活性、不活性化が色素上皮細胞の分化転換に関与していることが示唆された。3.ニワトリの肢芽におけるホックス遺伝子群の発現パタ-ンを詳細に解析した結果、遺伝子により発現パタ-ンが異なることが明らかになった。さらに、レチノイン酸を含むビ-ズを肢芽前部に移植し2次肢を形成させる処理を行うと、これに対応してホックス遺伝子群の発現パタ-ンも変化することが分かった。この結果により、ホックス遺伝子群が肢芽のパタ-ン形成に関与するという仮説に対し、強い証拠を得ることができた。4.視神経で発現されるA5分子のcDNAをL細胞に導入し、その上に網膜片を移植すると、著しい神経繊維の遊走促進効果が観察され、この分子が神経軸索の伸長に関与するものであるという確証が得られた。5.その他、シロイヌナズナの形態形成遺伝子の相互作用の解析、粘菌細胞の融合因子のcDNAクロ-ニングの成功など、各班員は著しい成果をあげることができた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)