大腸菌の細胞分裂に関与する遺伝子群の構造と機能の解析
Project/Area Number |
02237205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
西村 昭子 国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助手 (20142002)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 細胞分裂機構 / 細胞分裂遺伝子群 / 重複配列 / 細胞分裂頻度 / <cfcA>___ー / 増殖周期 / pLCーplasmid |
Research Abstract |
当研究は、大腸菌の細胞分裂調節の機構を解明する為に、先ずこの機構を構成する全遺伝子群を系統的に同定し、個々の遺伝子の構造と機能、互の連関を網羅的に解析すると共に、一方ではまた 細胞の増殖過程に整合性を与える機構 特にDNA複製の終了から細胞分裂の開始に到る機構に重点を置いて、細胞分裂機構のkey反応を追究するものである。 今年度は以下の成果をえた。 1.DNA複製終結点(<ter>___ー)近傍に座位する細胞分裂遺伝子(<fts>___ー)群の解析を行った結果、堀内(基生研)らにより解析された複製終結点terC_1とterC_3の間の領域に座位する<fts>___ー遺伝子は少なかったが 時計方向複製の終結点terC_3ーterC_2領域及び反時計方向複製の終結点terC_1ーterC_4領域には結胞分裂遺伝子群が集中的に座位していた。 2.細胞分裂の温度感受性欠損株<fts349>___ーは95分に座位するにも拘らず、この欠損は異なる4ケ所(4分 10分 28分 59分)に座位するDNA分子種によって抑制されることが判明した。こられ4種はDNAの既知のDNAとは異る重複配列を持つ。現在この重複配列を含む更に広範囲の領域の塩基配列の解析を行い機能と構造の関連を追究している。 3.昨年実証した「細胞分裂の頻度を決定する遺伝子<cfcA>___ー」の構造解析を開始した。現在この遺伝子欠損<cfcA1>___ーを抑制するDNA分子種(遺伝子座位79.2分)3.6Kbとそのdeletion mutant の塩基配列の解析により機能と構造の関連を追究している。 4.昨年多数の温度感受性変異株コレクションとpLCーplasmidコレクションとの相補性テストにより、細胞分裂に関与する全<fts>___ー遺伝子群の染色体地図を作成した。今年度はこのpLCーplasmidと小原(遺伝研)の連鎖clone bankとのplaque hybridizationにより、<fts>___ー遺伝子群が座位するDNA分子種の解析を完了した。今後順次これらのDNA分子の構造解析を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)