Project/Area Number |
02238204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
志田 壽利 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (00144395)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | HTLVーI / スプライシング / Rex |
Research Abstract |
ヒト成人T細胞白血病ウイルス(HTLVーI)のRex蛋白質の作用機構を解明するために.RexとsnRNPとの関係を調べた。 i)各種抗snRNP抗体(SLE患者血清、単クロ-ン抗体、アフィニティ-精製抗体)を用いて、免疫沈降を行なったところ、抗U1RNP抗体がRexを共沈させた。このことは、U1RNPとRexとの結合を示唆する。 II)HTLVーI産生細胞(MT2細胞)の核質分画をグリセロ-ル密度勾配遠心法で分画すると、RexとU1RNPは共に沈査分画に存在した。このことは、細胞内でRexが巨大な複合体として存在することを示唆している。 III)MT2細胞の核質分画をクロスリンク(DSPを使用)した後、SDSで溶解し、RNase存在下で、抗Sm抗体を用いて沈疫沈降した。その結果、RNaseはRexの共沈に影響しないことが分った。DSPを作用させない場合も同じであった。 iV)RexはmRNA上のRexRE領域に結合する。RexReを有するmRNAの存在の、RexーU1RNA結合に対する影響を調べた。Rex発現プラズミドと、RexREを有するRNA生産プラズミドをコトランスフェクトした。その結果、RexREはRexとU1RNPとの結合に影響しないことが分かった。III)とIV)の結果は、RexとU1RNPの直接的な結合を示唆している。 V)U1RNPとの結合に必要なRexの領域を決めるために、C末の欠失変異株を作成した。その結果、N末20アミノ酸が重要であることが分かった。又、この領域の欠失、点変異は、U1RNPとの結合を消失又は減弱させた。
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