アルツハイマ-型痴呆脳におけるアミロイド産生細胞の解明
Project/Area Number |
02240202
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山口 晴保 群馬大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00158114)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 久美子 群馬大学, 医療技術短大, 教授 (80008268)
中里 洋一 群馬大学, 医学部・第一病理, 教授 (10106908)
東海林 幹夫 群馬大学, 医学部・神経内科, 講師
平井 俊策 群馬大学, 医学部・神経内科, 教授 (50010153)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | アルツハイマ-型痴呆 / アミロイドβ蛋白 / 星形グリア |
Research Abstract |
Alzheimer型痴呆脳に出現する老人斑アミロイドはβ/A4蛋白を主成分とすることが明らかにされたが,このβ/A4蛋白前駆体からアミロイド線維が形成される機序は未だ解明されていない.この脳アミロイドの由来に関しては血管由来説や神経細胞由来説が主流であるが,我々は星形グリア由来説を提唱し,本年度の研究では脳アミロイド沈着と星形グリアの関係を検討した. くも膜直下のβ/A4蛋白沈着の超微形態をみると少量のアミロイドが星形グリアの突起に取り囲まれていた.同部のβ/A4蛋白の局在を免疫電顕で観察するとβ/A4蛋白は太い星形グリアの突起の膜間に沈着していた(Neurosci Letter in press).一方,β蛋白陽性となった細胞外神経原線維変化の超微形態を検討すると,細胞外の神経原線維変化に星形グリアの突起が多数侵入している部分に,アミロイド線維が認め,星形グリアに取り込まれた細胞外神経原線維変化にアミロイドが二次的に沈着することを示した(Am J Pathol in submission).この様にβ/A4蛋白沈着と星形グリアの突起との密接な関係を明らかにしたので,さらに,β/A4蛋白前駆体の局在を検討した結果,アルツハイマ-型痴呆脳に多数出現する反応性星形グリアは,多量のβ蛋白前駆体を有していた. 次の段階として,星形グリアにおけるβ蛋白前駆体産生を検討するため,in situ hybridization法を行った.β蛋白前駆体mRNAを認識するビオチン標識oligonucleotide probeを用いて酵素抗体法で検出を行い,星形グリアにおけるβ/A4蛋白前駆体合成を示した. この他にも細胞内神経原線維変化がβ蛋白前駆体の抗体で染色されることを見いだしたので,免疫電顕や脳から抽出した神経原線維変化の染色性を検討し,神経原線維変化にβ蛋白前駆体が少量含まれていることを明らかにした(Brain Res in press).
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)