大都市圏における土地利用と景観の変容のデ-タベ-ス化
Project/Area Number |
02243221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
正井 泰夫 立正大学, 文学部, 教授 (10017113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向野 忠 立正大学, 文学部, 助手 (50215191)
高村 弘毅 立正大学, 文学部, 教授 (80062826)
内山 幸久 立正大学, 文学部, 助教授 (30036066)
澤田 裕之 立正大学, 文学部, 教授 (00097239)
大塚 昌利 立正大学, 文学部, 教授 (00120890)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 土地利用図 / 都市的土地利用 / 農村的土地利用 / 大都市圏 / 東京15区 / 地形環境 / 都市化 / 地図化 |
Research Abstract |
本研究では,明治末・大正初期の東京市15区の範囲およびその周辺の土地利用図を作成するとともに、その自然的基礎の地図化を行った。自然的基礎としては,台地面・台地斜面・河谷底・三角州・海岸平野・氾濫原・旧河道・自然堤防・砂州・埋立地に分類し、一応の地図化を行った。15区の範囲では,貯木場の溜池を除き,190の地表水体が低地部にみられたが、台地部では90に過ぎなかったことも分った。 都市的土地利用については,目下,15区とその周辺について,1万分の1で詳細な都市的土地利用図を作成中であり、印刷寸前の状態にまで作図を終えている。土地利用分類としては,商住・住商・事務所・倉庫(河岸を含む)・工業・公共・皇室・軍事・教育・宗教・公園緑地・大邸宅・住・空地の14とした。この時代に,すでに現在の都市地域構造に近いパタ-ンが形成されていたことが、作成された図を一見しただけでも明らかである。地形環境への対応と江戸につながる歴史性の上に,近代都市としてのCBD・工業地区・港湾倉庫地区・文教地区への地域分化が起きようとしていることも認められる。 農村的土地利用は,江戸時代後期の様相を未だに残しているが,市街地周辺における都市化の影響が江戸図との比較である程度明らかである。当然ながら、地形環境とは高い相関を示す。水田が低地部に卓越することがその最大の証明であるが、微高地上に普通畑が多いことも明らかである。特に都市化前線に普通畑が多く現われる傾向があるが、低湿な水田地域に盛土をして宅地・工場造成を持つ間,一時的に畑作が行われたことも考えられる。しかし、そこにおける空地・荒地(原っぱ)と普通畑の区別は明瞭でない。台地部では桑畑も見られる。林地の分布についても、台地部と低地部で若干の差が認められ,盆地部の方が多い。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)