Project/Area Number |
02244112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 啓 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20012114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 秀雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (10013666)
綿拔 邦彦 東京大学, 教養学部, 教授 (70012333)
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
佐久間 章行 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30082796)
阿部 寛治 東京大学, 教養学部, 教授 (20016562)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥39,000,000 (Direct Cost: ¥39,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥39,000,000 (Direct Cost: ¥39,000,000)
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Keywords | 高度技術社会 / 21世紀文明 / 横断領域研究 / 地球環境 / 人口問題 / 経済・社会 / ライフスタイル / 科学技術政策 |
Research Abstract |
本重点領域研究は、人文、社会、自然の多くの研究領域・分野にまたがる多数の研究者からなり、それぞれ異なる研究課題を持つ多くの研究班によって遂行されるので、最大の要請は、全体が何らかの意味で一つのまとまりを持つものとして有意義な協同研究の実を擧げなければならないということであった。従って総括班の任務は、単に各研究班に対する事務連絡、或いは報告会等の設営に終わるものでなく、研究参加者全体が共通の問題意識を持ち、体系的・統一的に研究を進めることができるよう、討論や研究の場を作り、相互理解を進めることにある。 そのために、今年度、原則として各月一回の研究サロンを9回、同じく研究懇談会を6回、公開シンポジウム及び準公開のパネル・ディスカッションを各1回、3日間のわたる合同研究報告会(東京)及び同じく合宿方式で研究成果報告会(南熱海)を各1回開催した。全体として、研究参加者全体の関心を共通の方向に向けるという当初の目的に対しては、かなりの成果が挙げられたと思う。 「21世紀高度技術社会」がどのような形になるかを予測することは難しい。我々の基本的な課題は、科学技術に基づいて人類社会の公共の福祉をもたらし、かつ自然と調和するような「文明社会」はどのようなものであり、それに至るどのようなコ-スがあり得るかを構想することである。これは極めて大きい、「誇大」と言われるかもしれない課題であり、われわれはこれに対してわれわれ自身が解答を与えることができるなどとは思っていない。しかしこのような課題を共通の問題意識として背後に持つことによって、「21世紀高度技術社会」への道の方向づけを明確にしたいということが、基本的な動機である。そうしてその点では少なくとも研究参加者の間に、ある程度の共通意識・認識が生まれてきたといってもよいと思う。
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