地球的環境変化に対する高度技術社会の脆弱性と適応性の比較研究ー持続的発展の為のリスク評価の枠組みと国際比較分析
Project/Area Number |
02244201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
池田 三郎 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40026307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 正昭 筑波大学, 社会工学系, 助手 (80152669)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 高度技術社会 / 地域環境問題 / リスク分析 / 地球環境 / 気候変動 / システム分析 / 日本海沿岸 / 経済・生態系 |
Research Abstract |
本年度は、地球規模の環境変化に伴う高度技術社会への影響とその対応策の比較を次のような研究課題を中心として行った。 1)高度技術社会における経済生態系のリスク分析への枠組みの構築:環境資源の変化に伴うさまざまな被害のリスクを軽減し、かつ管理する人間社会の応答を社会システムの脆弱性と適応性という概念から分析するリスク評価の方法論の構築を試みた。すなわち、技術・環境リスクへの産業技術社会の応答を分析するには、現代の産業社会と地球環境系の相互関係を定義してシステム論的に再構成することが必要となる。このために、第1段階として経済系と生態系の外乱に対する社会の応答の原理を(i)経済系の効用と効率の最大化要求,(ii)生態系の物質・エネルギ-収支の恒常性の要求,と規定して全体の相互関係を多元的なモデルとして構築し、システムの「脆弱性と適応性」のリスク評価の枠組みを作成した。 2)国際社会における資源利用と保全のリスク分析(日本海沿岸モデル):人間社会の応答の具体的な事例の実証分析を行なうために、環境・資源問題として国際性と地域性の特徴を兼ねそなえた地域である日本海沿岸を設定して地域社会の応答の実証的分析に着手した。日本海地域は今後の日本経済発展の鍵を握る地域の一つであり,しかも、環日本海経済圏を国際的に構成し得る地域である。しかし、資源環境問題としては、地球的気候変化の影響を大きく受ける可能性のある閉鎖性海域である。長期的な日本海沿岸諸国の経済発展の戦略シナリオに立って、日本海沿岸域の持続的発展と適切な環境保全の在り方を探るために、地域経済・生態系モデルの作成のための予備的な分析と関連する資料・デ-タの収集を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)