Project/Area Number |
02244205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古田 公人 東京大学, 農学部, 助教授 (80143402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 一正 東京大学, 農学部, 教授 (60211158)
箕輪 光博 東京大学, 農学部, 助教授 (60011996)
木村 清孝 東京大学, 文学部, 教授 (40140355)
多田 孝正 大正大学, 仏教学部, 助教授 (80086040)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 自然環境 / 自然観 / 聖書 / 仏教経伝 / 森林管理 / 森林観 / 社寺林 |
Research Abstract |
「自然と文明の調和」を副題に、(1)自然と人間.(2)産業社会と環境、(3)思想と環境.(4)自然と文明の調和の4項目について研究を進めた。 自然と人間では.現代社会の地球的規模での環境破壊をひきおこした人間活動を、適応と進化の面から解析した。 産業社会と環境では以下のこと明らかにした。「自然観は時代と共に変化する。しかし、基本的には各時代の技術観もしくは社会観が.自然観を規定してきたように思われる。たとえば.ギリシャ時代には.形相やプラトンのイデアに象徴されるように.ポリスの秩序が自然の秩序のモデルになっていたし、近世においても機械や経済的自由競争が.機械的自然観もしくは進化的自然観に大きな影響を与えてきた。このように.いつの時代も.自然に対する見方は.人間中心の域を出ることがなかった。これが現在の地球レベルでの環境問題をひきおこした根本的原因であるように思われる。自然観の変遷を、森林管理の思想・技術に照らして分析したところ、プラトン以来の技術中心の森林管理技術とアリストテレスや日本の伝統的な自然重視の森林管理技術が、それぞれ独持の役割を果たしながら今日に至っていることが明らかになった。」 思想と環境では.西欧キリスト教社会の基盤である聖書と、東アジアの自然観の形成に重要な役割を果したとみなされる仏教経典の森林観、自然観をとりまとめた。なお、社寺林の生態学的特徴についても調査を開始している。
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Report
(1 results)
Research Products
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