Project/Area Number |
02247102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 晃 大阪大学, 理学部, 教授 (80029404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 滋 岡山大学, 工学部, 教授 (70032927)
高谷 秀正 京都大学, 工学部, 教授 (40022644)
村橋 俊一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
杉森 彰 上智大学, 理工学部, 教授 (40053590)
岩澤 康裕 東京大学, 理学部, 教授 (40018015)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥23,500,000 (Direct Cost: ¥23,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥23,500,000 (Direct Cost: ¥23,500,000)
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Keywords | 典型金属 / 遷移金属 / 分子軌道計算 / 触媒作用 / NQRスペクトル / カルベン附加体 / 不斉水添 / EXAFS |
Research Abstract |
典型元素と遷移金属の間に接点となる種々の化合物の新合成にはじまり、結合状態、反応性の特徴など、従来見られなかった特性を見出すため、分子軌道計算、触媒反応、分子構造決定など班員各自が得意とする分野に於て研究を実施した。具体的には、ケイ素の5配位状態での電子状態を詳しく調べるため、SiーH結合とカルボニル基の相互作用を非経験的分子軌道計算を行い、SiーHよりまずHがカルボニル炭素に移動し、次いで、SiーO結合が生ずる機構が妥当である事がわかり、RuーH結合とC=O結合の反応にも適用した。コバルタジカルコゲノレン錯体とジアゾカルカンの附加反応はカルコゲン部分が、セレンの場合,超原子価状態を経る反応段階が著しく加速され、カルベン附加体が容易に生ずる新反応が見出された(杉森)。 新型ビス(トリアリ-ル)ホスヒンを各種光学純度高く合成し、ルテニウム錯体としたあとβケト酸の不斉水添を行い、モノヒドリド錯体を中間体として進行する新しいメカニズムを確定した(高谷)。SbCl_5^<2ー>とSbCl_6^<3ー>でのSbーCl結合状態の「配位数によるちがい」を基礎的にNQRにて調べた(奥田)。ロジウムの表面でのRhーSe結合の特徴をEXAFSと触媒活性の両方によってしらべSeの独得のeffectを確定した(岩沢)。2核型Rh錯体をSiO_2に固定して、Hydroformyl他での活性を見出した(岩沢)。ニオブ(V)に配位したチオラト配位子が容易に分子内転位して、スルフィド配位子を生成する反応の検討中、7ヶの硫黄配位子を持つ新型の7配位錯体を合成し、その結合状態を明らかにした(中村)。などの研究が行われ、各方面で基礎的に重要な成果を収めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)