Project/Area Number |
02249105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武市 正人 東京大学, 工学部, 助教授 (10011165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 説乎 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70037745)
川合 慧 東京大学, 教養学部, 教授 (50011664)
田中 稔 広島大学, 工学部, 助教授 (40112023)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥8,900,000 (Direct Cost: ¥8,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥8,900,000 (Direct Cost: ¥8,900,000)
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Keywords | ユ-ザ-インタ-フェ-ス / ユ-ザ-モデル / グラフィックスインタ-フェ-ス |
Research Abstract |
本研究は高機能ユ-ザ-インタ-フェ-スを以下の4点でとらえ、種々のパラダイムに基づくユ-ザ-インタ-フェ-スの高機能化を目指すものである。本年度は分担者がそれぞれこれらの課題を研究した。 「抽象化によるユ-ザ-インタ-フェ-スの設計」の研究では、ユ-ザ-とシステムとの対話を抽象化して宣言的に定義することにより、ユ-ザ-インタ-フェ-スのプロトタイピングを可能にする手法を追究することを目標とした。そのために、ユ-ザ-インタ-フェ-スの宣言的な定義によるプロトタイピングの試みを行ない、ウィンドウシステムを関数プログラムで構築した。通常のプログラミングではイベントに対する処理を詳細に記述するという複雑で難解な構成になりがちであるが、これを宣言的に記述することによって簡潔に表現することができ、関数プログラムによるプロトタイピングの事例研究として有用な知見が得られた。 「ユ-ザ-モデルの構築と応用」の研究では、デ-タベ-ス環境におけるアクションモデル、およびソフトウェア開発環境における活動結果の利用に関して検討した。これらの研究を通じて、高機能なユ-ザ-インタ-フェ-スの実現には人間の活動領域(問題領域)の構造やその上での活動結果を利用してユ-ザ-を支援する機能が重要であるとの立場が適切であるという見通しを得た。 「グラフィックスインタ-フェ-スの概念設計」では、抽象概念と図表現とのあいだの写像に関して、順序付き集合に対しての自由曲線(パス)に沿って要素図形を配置してゆく図化方法、および平面的グラフの一意な埋め込みのための条件(路線図条件)の明確化と図化への適用、の2つの課題について研究した。前者については満足すべき結果を得た。また、後者については問題点と今後の研究指針とを得ることができた。 「ユ-ザ-の意図のモデル化」の研究では、高機能ユ-ザ-インタ-フェ-スに基本的に必要な要素を明らかにするために、論理的思考を育むための操作環境と語学の習得を目的とした操作環境とのDirect Manipulation Systemを製作し、実験的に使用した。また、分数計算を素材にして、ユ-ザ-の意図を推定し、ユ-ザ-モデルを生成するシステムについて研究した。 これらの研究において、本年度の補助金で購入したワ-クステ-ションによる実験が本質的な役割を果たした。分担者は年度内に2回の研究会で討議したほか、頻繁に電子メ-ルによる情報交換を行ない、本年度の研究は計画通りに進行した。来年度はこれらの成果をもとに研究を発展させる計画である。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)