糖結合性蛋白質(動物レクチン)が認識する、精密な糖鎖構造の解析
Project/Area Number |
02250234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University College of Nursing |
Principal Investigator |
高橋 禮子 名古屋市立大学看護短期大学部, 看護学科, 教授 (90079989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富谷 昇 三和化学研究所(株), 三重研究所, 研究員
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 糖鎖構造解析 / 動物レクチン / 糖結合性蛋白質 |
Research Abstract |
我々は、より微量でしかも簡単に糖鎖構造の推定ができる新しい方法を開発しつつあるが、大筋は以下のようである。まず糖ペプチドからグリコペプチダ-ゼ(ア-モンド由来)という酵素を用いて糖鎖をそのペプチドとの結合部位からそっくり切り離す。オリゴ糖には紫外吸収もなく検出が難しいのでその遷元末端を2ーアミノピリジンで蛍光ラベルする。このオリゴ糖のピリジルアミノ誘導体の分離と同定に2次元糖鎖マップ法という方法を用いる。2次元糖鎖マップとは、天然糖タンパク質から精製した百数十個のオリゴ糖のピリジアミノ酸導体を、それぞれ2種類の分離の原理の異なるHPLCカラム(ODSーシリカトアミドーシリカ)に注入し、各糖鎖の溶出時間をグルコ-ス単位に換算して2次元のマップに作り上げたものである。この2種類のカラムの組み合わせによって多種多様なオリゴ糖を効果的に分離できるばかりでなく、未知試料の座標を標準オリゴ糖のそれとマップ上で比べることにより比較的簡単にそして微量で、その大まかな構造の推定ができるというのが2次元糖鎖マップである。 申請者はこの方法によって得た、精密構造の明かな糖鎖を使い分け、主として免疫担当細胞上の動物レクチンの糖鎖に対する特異性を詳細に解析し、そのレクチンが微細な糖構造の差を識所することの生理的意義を考えることを研究の目的とした。 標的糖鎖構造を認識してそれと結合する、免疫担当細胞の糖結合レセプタ-(動物レクチン)の材料としてニワトリ血清免疫グロブリン及びラット腹腔のマクロファ-ジを選び、その精製を試みた。しかしガラクト-ス、フコ-ス、マンノ-スなどを含有するオリゴ糖との結合力を指標として、数種類のレクチンを精製することは意外に困難でまだ見るべき結果を得ていない。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)