Project/Area Number |
02251102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安藤 恒也 東京大学, 物性研究所, 教授 (90011725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興地 斐男 大阪大学, 工学部, 教授 (20029002)
片山 信一 新潟大学, 教養部, 助教授 (30018270)
小野 嘉之 東邦大学, 理学部, 助教授 (30011761)
伊澤 義雅 広島大学, 工学部, 助教授 (10006265)
福山 秀敏 東京大学, 物性研究所, 教授 (10004441)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥12,800,000 (Direct Cost: ¥12,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥12,800,000 (Direct Cost: ¥12,800,000)
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Keywords | バリスティック伝導 / アハロノフ・ボ-ム効果 / ジョセフソン効果 / 量子ホ-ル効果 / 量子細線 / アンダ-ソン局在 / コンダクタンスのゆらぎ / 量子ポイントコンタクト |
Research Abstract |
[1]超伝導とメゾスコピック系 二つの超伝導体に挟まれた通常金属の微小リング構造において,アハラノフ・ボ-ム磁束によりジョセフソン電流に現れる振動を理論的に研究し,一電子アハラノフ・ボ-ム効果のhc/e振動と超伝導の場合のhc/2e振動が複雑に競合することを示した。 [2]バリスティック伝導の研究 量子ポイントコンタントにおけるコンダクタンスの量子化,量子ポイントコンタクトから発射される電子の角度分布,一部にくびれや広がり構造を持つ細線のコンダクタンスなどの計算を行った.また磁場中でグリ-ン関数を用いたバリスティック伝導の計算方法の開発や電子が狭い領域から広い領域へ放出される時の波動関数の計算を行った.開放系の電気伝導を扱うためにWigner分布関数による方法や非平衡グリ-ン関数の方法について考察した. [3]強磁場下の量子細線と量子ホ-ル効果 強磁場下の量子細線における端状態とランダウ準位の混合効果を明かにし,さらにホ-ル電流の空間分布について理論的考察を加えた.また,電子の波動関数のフラクタル性にていて考察した. [4]量子ホ-ル効果細線の遠赤外透過スペクトル 多重量子細線のプラズマ振動による遠赤外線の透過率を計算し,その偏光特性および磁場依存性を明らかにした. [5]アンダ-ソン局在等 超伝導薄膜などで観測される超伝導ー絶縁体転移をストリング理論の観点から研究した.局在長の臨界指数の高次計算をこの方法で実行した.湾曲した2次元面に束縛された電子の運動について考察し,湾曲の効果が電子に引力の有効ポテンシャルとして働くことを示した.
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