Research Abstract |
我国で工学・理学・医学の分野で衝撃波現象の基礎と応用研究で活動中の研究者を総括し,最近発展目覚ましい衝撃波研究の体系化と発展をはかり,さらに国際研究協力体制の確立を目指す.本年度の研究は次の7班,(I)衝撃波の構造,(II)衝撃波の挙動,(III)衝撃波フォ-カッシング,(IV)生体と衝撃波,(V)高温化学反応を伴う衝撃波,(VI)凝縮媒体中の衝撃波,(VII)衝撃波現象の発生と計測法,の活動を中心に進められ,各班毎にワ-クショップを(I)・(II)・(III)班合同で岡山で12月に,(IV)班は東京で10月に,(V)班は岐阜で8月に,(VI)班は大阪で10月に,(VII)班は1月に仙台において開催し,それぞれ20から50人の参加人数を得,非常に活発な質疑・討論と情報交換を行った.また,本重点領域研究総括班主催,平成2年度衝撃波シンポジウムを12月11〜13日間東京で開催し,発表件数141件・参加人数は延350名,発表論文をプロシ-ディングにとりまとめ発行した.アメリか合衆国より,11月にカリフォルニア工科大学航空科H.ホルヌンク教授,12月にロスアラモス国立研究所C.モリス博士を招へいし,それぞれ高速気流と衝撃波現象,固体中の衝撃波現象に関する指導および助言を得た.また,計画研究,公募研究班全員からなる全体会議を開催し,5月に研究計画実施案の披露,9月,12月に研究経過の報告を得た.総括班および班長会議を5月,9月,10月,3月に開催し,計画研究が円滑に進行すること,計画研究と公募研究の有機的な連携をはかった.12月より本研究領域のニュ-スレタ-を隔月で発行した. 本重点領域研究の国際的な貢献として,ドイツ・シュプリンガ-社より,「衝撃波」国際誌が3月に第1号が発行され,本重点グル-プは論文投稿ばかりではなく編集の中心的役割を果たした.
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