Project/Area Number |
02256201
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 武幸 千葉大学, 医学部・小児科, 講師 (30187207)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 巨核芽球細胞株 / CMK / インタ-ロイキン6 / オ-トクライオン機構 / CD34 / 造血幹細胞 / 分化 |
Research Abstract |
巨核球系細胞株CMKよりリミテイングダイル-ション法により数種の亜株を得た。これらの内CMK6及びCMK11ー5の2種について検討した。CMK6は形態上も表面マ-カ-上もより未熟な巨核芽球であり、CMK11ー5は共により成熟した巨核芽球であった。 Northern blot法にて、CMK細胞より、インタ-ロイキン6(ILー6)のmRNAを検出した。しかし、培養液中のILー6量は微量であり、又ILー1処理でも、わずかの増加を認めたのみであった。CMK細胞をILー6で処理すると、増殖が促進された。増殖は、浮遊細胞系及びコロニ-・アッセイ系両者において確認された。CMK細胞を抗ILー6抗体で処理すると、CMK細胞の増殖は阻害された。これらにより、CMK細胞の増殖の一部にオ-トクライン機構が働いている可能性が示された。更に、CMK細胞はILー6により表面マ-カ-上巨核球系への分化を誘導された。 CD34抗体は、造血幹細胞を認識する抗体である。CMK細胞は、CD34抗体に反応し、造血幹細胞としての形質を有している。本抗体に対する反応をTPAで分化誘導したCMK細胞、及び巨核球により分化した亜株であるCMK11ー5細胞で検討すると、両者ともCMK細胞と比べ反応細胞の比率が低下した。又ILー6処理にても反応細胞の陽性率は低下した。この結果より、CMK細胞が分化に伴って消失してゆくmRNAを検討することにより、造血幹細胞に特異的な物質を新たに同定しうる可能性が得られた。これにより、造血幹細胞の濃縮・純化が促進される可能性がある。
|