造血幹細胞からマクロファ-ジへのlineageを規定する核内因子の検索
Project/Area Number |
02256209
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
倉田 のり 藤田学園保健衛大学, 医学部, 講師 (90178088)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | マクロファ-ジ分化 / TNFα遺伝子 / 転写調節領域 / DNA結合蛋白 |
Research Abstract |
幹細胞→骨髄球→単球→マクロファ-ジ系列の最終ステップである、単球からマクロファ-ジへの分化を規定するDNA結合蛋白の検索を進めた。Genomic cloningしたILー1_β,Fcr_<II>R.TNFα遺伝子のうち、まず、TNFαを用い、マクロファ-ジ分化に伴って発現してくる遺伝子の転写調節要素を解析した。得られた結果は以下の通りである。 1.TNFα遺伝子の5'上流ー3300bpより3'下流1000bpを含む全領域を10個に分断し、CAT遺伝子と連結後、マクロファ-ジ分化に伴う、転写杉性化をみた。マクロファ-ジ分化を誘導する2種類の全く異なる刺激(TPA,vー<mos>___ー)の両者に反応して転写活性化を引きおこすcisーelementがー1300〜900とExonIVの2領域に存在した。 2.この領域中のcisーelementを特定するため、ゲルシフト分析、フットプリント分析を行なった。ー1300〜ー900中のelementは、分化、未分化種々の刺激下の核抽出物との結合活性から、分化と連動して活性化されるとは限らないことが示唆された。ExonIVの中のelementは分化と呼応した活性化を示し、フットプリントの結果、11bpに亘るhair loop構造をとるDNA配列に核蛋白の結合が示された。 3.このDNA配列を人工合成しゲルシフト分析を行なうと、ExonIV中のelementと同一の核蛋白結合能を示した。 4.さらに、このDNA配列は、TNFα遺伝子のみならず、ILー1_β遺伝子のー1000付近とExonIV中の2か所、Fcr_<II>R遺伝子のー400近傍の存在することがわかり、マクロファ-ジ分化に伴う遺伝子活性化に共通の要因である可能性が高くなった。 5.合成DNAをプロ-グとして、分化時cDNAライブラリ-から、このDNA配列に結合する核蛋白の遺伝子を単離する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
-
-
[Publications] Kurata,N.,Ito,W.,Akiyama,H.,Aoki,H.,Ishikawa,K.,and T.Marunouchi: "Mutations of vー<mos>___ー gene abolish its activity in inducing macrophage differentiation from monocytic cells."
-
-