Project/Area Number |
02257202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
木村 純子 山形大学, 医学部, 講師 (10186322)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 心筋 / パッチクランプ / 膜電流 / NaーCa交換 / Na / Ca / 膜輸送 / 超電性 |
Research Abstract |
まず、NaーCa交換電流に対して細胞内Caがどのような調節効果を示すかを、細胞内液(電極内液)のNa濃度を一定(20mM)にし、細胞内Ca濃度を生理的高濃度(〜1μm)まで変化させて、細胞内Naと細胞外Caにより発生する外向き交換電流の大きさを測定して調べようとした。細胞内Caを80nMから300nMまで上げても、交換電流は変化せず、細胞内Caの効果は見られなかった。それ以上のCa濃度にすると細胞は拘縮を起こした。この拘縮を克服するためいろいろな方法を試みた。たとえば、細胞外液をグルコ-スで高張にするとか、収縮を抑える薬物BDM(butanedione monoxim)を細胞外に潅流する、あるいはCNなどの代謝阻害剤を潅流するなどである。これらの方法は確かに細胞の拘縮を抑制したが同時にNaーCa交換電流をも抑制した。従って、細胞内Caが細胞内NaのNaーCa交換担体の結合部位に競合拮抗するかどうかは、結論を出すことができなかった。 次にNaーCa交換電流にカルモジュリンの関与があるかどうかを調べるため、カルモジュリン阻害剤のwー7を作用させた所、100μMのwー7がほぼ完全にNaーCa交換電流を抑制することが解った。現在、wー7と電流値の濃度反応曲線を調べる実験が進行中である。
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