難治性室頻拍および心室細動に対する薬物療法と非薬物療法の有用性と限界
Project/Area Number |
02257209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
笠貫 宏 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40096574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 仁太郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70162633)
大西 哲 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50119913)
細田 嵯一 東京女子医科大学, 医学部, 主任教授 (50048956)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 難治性心室頻拍 / 心室細動 / 抗不整脈薬 / アミオダロン / カテ-テルアブレ-ション / 心腔内マッピング / 直流型除細動器 / 除細動閾値 |
Research Abstract |
(1)難治性心室性頻拍(以下、VT)に対する電気生理学的薬効評価では、amiodarone14例中有効5例、無解5例であり、催不整脈作用は4例に認められた。しかし、経口長期投与では25例中68%で著明改善を示し、電気生理学的評価の限界が示唆された。 (2)VT治療に用いるカテ-テルアブレ-ション用直流エネルギ-発生装置を試作し、実験的にその効果について検討した。この装置は通電波形のパルス幅が調整可能であり、パルス幅の短いものでbarotraumaによる衝撃波が大であり、長いもので熱エネルギ-による焼灼効果が大であったが、全般的有用性は短いものが優れていた。 (3)平成2年度までに、VT24症例に対してカテ-テルアブレ-ションを行い、その根治率は約70%であった。また、アブレ-ション部位の決定は心腔内マッピングにより行われたが、特にこれにより緩徐伝導部位内の特異的伝導路が同定された場合には成功率は100%であり、心腔内マッピングの臨床的重要性が証明された。更に、緩徐伝導部位の解剖学的広がり、複数VTが共有する緩徐伝導部位の証明など、VTに関する機序解明について心腔内マッピングが果たした役割は大であった。 (4)直流型除細動器の効率化を目的とした二相性直流波による除細動器を試作し、その効果を実験的に検討した。その結果、初期の陽性相が長い場合に除細動閾値が低く、また陽性相と陰性相の間隔が3msの波形が最も除細動効率が高かった。健常犬と心筋梗塞犬では除細動効率に相違は認められなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)