脳特異蛋白遺伝子に働く細胞特異的転写制御因子の解析
Project/Area Number |
02258209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 助手 (40162325)
栗原 正 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018800)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 転写制御因子 / 遺伝子発現 / 神経特異蛋白 / 脳神経 / アストログリア / ニュ-ロン / オリゴデンドログリア |
Research Abstract |
1.研究目的 中枢神経系はニュ-ロン、アストログリア、オリゴデンドログリアの3種類の細胞から構成されている。脳神経機能を解明するために、これらの細胞に局在する代表的な蛋白に着目して、それぞれの遺伝子が細胞特異的に転写されている制御機構を明らかにすることが本研究の目的である。 2.研究成果 (1)ニュ-ロン 特定のニュ-ロンに発現しているコレシストキニン(CCK)遺伝子について<in vitro>___ー無細胞転写系による解析とプロモ-タ-領域に結合する脳核蛋白の解析を行った。CCK遺伝子の転写は上流ー195〜ー46が必要な領域であることを見出した。転写に必要と考えられるー195〜ー46に結合する脳核内蛋白の検索を行った結果、GGAGGGGCTATCCTCATTCA(ー185〜ー166)と結合する分子量54KDの蛋白を同定した。ー174とー173のCCをAAに変換すると54KD蛋白は結合できなくなった。このような塩基変換をしたDNAを鋳型にすると転写が抑制される傾向にあった。CCKは生後、脳の成熟にともなって増加し、54KD蛋白も脳の成熟につれて増加するを見出した。 (2)アストログリア S100蛋白はα鎖・β鎖からなるが、中枢神経系においてはβ鎖はアストログリアに選択的に発現している。アストログリオ-マ由来のC6細胞(β鎖産生)ニュ-ロブラスト-マ由来のB103細胞(β鎖非産生)を用いた実験から上流約1kbpあれば、C6細胞でS100β鎖が選択的に発現することを観察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)