ユニ-クなC末端をもつ細胞周期依存型マウスヒストンH2Aバリアントの構造と機能
Project/Area Number |
02260207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 隆 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (70150349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松代 愛三 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00029753)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 染色体構造 / ヒストンH2A / RNAプロセシング / 細胞周期 / 分子生物学 |
Research Abstract |
マウスヒストンH2AのminorバリアントであるH2A.Xは細胞周期を通じて合成されているが、DNA複製期にはその数倍に増加する。H2A.X遺伝子を単離し、その発現様式を調べた結果、この遺伝子から1.5kbのpolyAの付いたmRNAと0.5kbのpolyAをもたないmRNAの2種がつくられることがわかった。両者ともS期に合成されるが、polyAのついたmRNAは安定であるのに対し、0.5kbmRNAの半減期が30分と短く、このような2種のmRNAをつくることが、H2A.Xの部分定細胞周期依存性を維持していると考えられる。 さらにH2A.XのC末端はmajorなヒストンより23アミノ酸長く、酵母など比較的転写活性の高い下等な真核生物のヒストンH2AのC末端に類似していることから、ヒストンH2A.Xが活性クロマチン構造となんらかの関係があると考えられる。このヒストンが複製期には新たな活性染色体部位に結合するとともに他の周期でも転写の盛んな染色体領域で置き換わっているとすれば、そのような部分的細胞周期依存性を支えるために、ヒストンH2A.X遺伝子は安定性の異なる2種のmRNAを合成しているのではないかと考えられる。 現在この遺伝子の転写について調べているが、2種の転写産物の転写開始点は1カ所であり、どのようにして3'processーingの差ができるか興味が持たれる。またマウスヒストンH2A.X遺伝子の上流的200bpにはCAT boxとTATA boxが存在し、これをCAT遺伝子と融合すると強いpromoter活性を示した。さらに解析を進め細胞周期依存性との関連及び2種のmRNAプロセシングの調節機構を調べる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)