新しいムチン関連癌抗原コア蛋白の遺伝子クロ-ニングと臨床応用への基礎
Project/Area Number |
02262231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60117603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10165128)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
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Keywords | ムチン関連癌抗原 / 遺伝子クロ-ニング / 癌診断 / ムチン・コア蛋白 |
Research Abstract |
これまでの研究で申請者らはモノクロ-ナル抗体を利用して新しいムチン関連抗原2種(YH206およびMUSE11)を見い出し診断応用を図ってきた。これを含めてモノクロ-ナル抗体法によって開発されたムチン糖蛋白腫瘍マ-カ-は、これまでにいくつかが臨床応用されてきたが、その検出出限界も明らかにされてきた。しかしこれまでのアプロ-チでは一部の末端糖鎖の解析を除いて、ムチン糖蛋白の構造はほとんど明らかにされていない。申請者らは、最近英国のグル-プによって初めて報告された乳癌関連抗原ムチンコア蛋白cDNA断片の塩基配列に基づきオリゴヌクレオチドを合成し、大腸癌におけるmRNAの発現を検討した。その結果非癌部に比較して癌組織に明らかに強い発現を認め、コア蛋白自体が腫瘍関連抗原としての性格を有する可能性を示す成績が得られた。本研究では1.申請者らがこれまで報告してきた消化器癌関連抗原(YH206,MUSE11)をdeglycosylationしたもの、および乳癌関連ムチン抗原の合成ペプチドを免疫原としてモノクロ-ナル抗体を作製し,いくつかの反応性の異なるモノクロ-ナル抗体を確立した。2.これらの抗体によって検出されるムチン抗原コア蛋白の測定法を確立すると同時に、腫瘍マ-カ-としての臨床的意義を明らかにしつつある。2.cDNAのクロ-ニングを行ない、コア蛋白の一次構造を決定し、ムチンコア蛋白にファミリ-の存在する可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)