比較教育方法論の総合的研究-比較教育におけるパラダイム転換と方法の革新
Project/Area Number |
02301043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 慎一 早稲田大学, 教育学部, 教授 (00063545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前之園 幸一郎 青山学院大学, 短期大学部, 教授 (20062292)
所 伸一 北海道大学, 教育学部, 助教授 (50133682)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
今井 重孝 東京工芸大学, 助教授 (80160026)
前平 泰志 甲南女子大学, 文学部, 助教授 (70157155)
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 助教授 (70000031)
望田 研吾 九州大学, 教育学部, 助教授 (70037050)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 比較教育 / 比較法(比較の方法) / メタ理論 / パラダイム / 比較 / 比較法 / 方法論 / 比較方法 / 方法論批判 |
Research Abstract |
言語圏を研究対象となる諸比較教育論(理論を含む抱括的な命言体系群)の母体として設定したことは、換言すれば、テクスト(理論及び論群)の分析をそれぞれのコンテクストのレヴェルにおいて行うということに他ならない。アジア系言語圏をのぞくと、テクストの水準では、多様な理論的潮流が見出された。ネオポジティヴィズケ・ネオマルキシズム・ネオファンクショナリズム・従属理論・エスノメソドロジー・交換理論・世界システム解析・ポストモダニズム等の試みは、いずれも、比較教育自体の学的自律性と独立性の欠如という学問的危機を克服する試みとして、各言語圏に登場したものである。古びた認識論的枠組を脱皮し新しい分析枠組を備えたと主張するこれらの「方法」としての特質は何で、またどのような理由からそれぞれの特質が生み出されてくるか、及ぶ限り把握しようとした。 中国語圏と韓国語圏では、実質的作業は当該地域における学会の成立とそこでの研究動向を記述することが行われているので、その概要を把握し、それぞれに潜在し、かつ、インターテクステュアリティーの水準でさらに比較分析の対象として将来特定されると見込まれる特徴あるいは傾向を明確にするよう努めた。 パラダイム転換という場合、西欧的価値観の強制に対する異議申立てという側面もあるので、代るべきパラダイムの多様性を前提にしながらそれぞれの比較可能性ないし共存可能性に留意した。色彩のシンポリズムに関する討議とその成果の公表(於第八回世界比較教育学会)、及びユリゲン・シュリーヴァー教授を迎えた連続討論は、この活動の一つの帰結である。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)