Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 正彦 龍谷大学, 理工学部, 講師 (40183917)
松本 忠夫 東京大学, 教養学部, 教授 (90106609)
山岡 郁雄 山口大学, 理学部, 教授 (30034705)
武田 博清 京都大学, 農学部, 助教授 (60109048)
山岡 亮平 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
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Budget Amount *help |
¥13,200,000 (Direct Cost: ¥13,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥8,300,000 (Direct Cost: ¥8,300,000)
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Research Abstract |
1.シロアリ共生系とセルロ-ス動態の理論的研究 シロアリにおける社会性の進化が生活様式の転換,つまり巣と餌場を同じくするワンピ-ス型のものから両者を分離するセパレ-ト型への転換と対応していること,またそれは窒素成分を欠くセルロ-スをエネルギ-源としては有効に利用しながら,不足する窒素を獲得し,食物である材とシロアリの体における炭素/窒素(C/N)比のギャップを埋め合わせる方法の転換と関連して生じることを示した(安部,東(正),山村)。 2.シロアリにおけるセルロ-スの分解機構 下等シロアリの消化管に共生する原生動物におけるセルロ-ス分解能を解明すると共に,セルロ-ス分解システムが従来考えられていたものよりはるかに複雑なものであることを示した。消化管内に共生するバクテリアも重要な位置を占めること,例えば原生動物が特殊なオルガネラ(ハイドロゲノゾ-ム)を持っているが,その代謝産物である水素イオンをメタンバクテリアが利用すると共に処理していることが示唆された(山岡(郁),東(須),角田) 3.シロアリにおける炭素/窒素(C/N)バランス 沖縄に分布するシロアリの消化管に共生する原生動物やバクテリアの組成を解明すると共に,シロアリの窒素代謝の中で,窒素固定が果す役割を推定した。ヤマトシロアリとイエシロアリでは高い窒素固定性が認められ,イエシロアリでは窒素を欠くろ紙で飼育すると窒素固定性が著しく増加することが分った(屋良,山岡(亮),松本)。 4.土壌におけるセルロ-スの分解過程 土壌断面の微細構造の分析から,リタ-の分解過程を形態学的に明らかにすると共に,土壌中のセルロ-ス分解バクテリアの分布とその働らきを明らかにした(服部,武田)
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