Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 研一 北海道大学, 医学部, 助教授 (40113625)
佐々木 日出男 筑波大学, 教育研究科心身障害系, 教授 (00215724)
高橋 康郎 東京都神経科学総合研究所, 部長 (00073057)
井深 信男 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70110757)
高橋 清久 国立精神神経センター, 神経研究所, 部長 (30073076)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Research Abstract |
生物時計機構が関係していると考えられる疾患において,その機構の障害がどのようにどこに現わるか,またその治療として光パルス等をどのように利用するかが本班の目標である。 本班は昭和62年度より3年間編成され,その研究報告会は,毎年9月「臨床時間生物学研究会」として行い,また3年間の研究実績の概要は平成元年度の報告書に記した通りである。今年度はその延長として,更に1年間延長されたので,今回の概要は,その内容のみを述べる。 1.季節性感情障害の多施設共同研究。マスメディアを通しての患者と,自発的受診した患者の中から,季節性感情障害と診断できるもの65例をえた。これらについて,諸外国の報告と比較した結果,(a)日本の症例では男女比が1:1となり,海外の女性優位とは異なること,(b)緯度との関係がなく日本全国で散発しており,日照時間とは余り関係がないこと,(c)秋冬発症の時間幅は,DSMーIIIーRでいう60日では狭すぎ,日本の症例では発症季節を120日として90%が該当すること,などが特徴的である。光療法に反応するものが多く,とくに,非定型性うつ病の症状得点の高いものが,光療法が有効であることがわかった。 2.睡眠相遅延症候群の症例研究も多施設共同研究として実施中である。目下,各施設での症例検討が行われており,統計は示してないが,少くとも,200例の症例を集めている。その概日リズムの分析,光療法の効果などが検討されている。
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