Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬川 爾朗 東京大学海洋研究所, 教授 (60013570)
廣井 美邦 千葉大学, 理学部, 助教授 (40019427)
小野 有五 北海道大学, 環境科学研究科, 教授 (70091890)
坂野 昇平 京都大学, 理学部, 教授 (30019468)
神沼 克伊 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90012921)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,1991年9月わが国で開催予定の第6回南極地学国際シンポジウムでの討議課題とその枠組を,わが国での研究の現状と諸外国のそれと対比,照合しつつ再検討して改めて編成し直し,広範な地学の諸分野を糾合して南極大陸発達史解明のための討議を計画することである。このため国内外から資料を収集し,国外研究者からも意見を求めこれらに基づき国内研究者との討議によって目的の達成を図った。 その結果,暫定的な討議課題のたて方を改編し,A.ゴンドワナ大陸の一部としての地殻の進化,B.ゴンドワナ分裂に関係する南半球高緯度地域における地殻及び上部マントルの構造と進化,C.新生代のテクトニクスと南極の宛河史,D.南極における地球物理学的探査による研究とその技術婚の4大課題を設定した。Aでは,東南極大陸における先カンブリア時代の剛塊と変成帯の形成,東南極大陸縁辺部の特異な大山地である南極横断山地及び西南極の古い造山運動の歴史を柱とし,特に下部地殻に焦点をあてることとした。Bでは,ゴンドワナ分裂開始以降の地殻変動,火成活動,堆積作用の解明,現在地球的規模の計画の一環として行われている南極ジオトランセクト計画に関する諸問題,古生物学的研究等を柱とし,特に周辺海域の構造及びその陸地との関係を含めることとした。Cでは,急激な陸起運動を行ったと考えられる南極横断山地や火山活動などの造構造運動,南極氷床の形成とその変動,氷河・周氷河作用を柱とし,特に南極の氷床とその変動が周辺地域や地球規模での古環境の変動に与えた影響の解明に留意することとした。Dでは,南極での地球物理学探査の成果,リモ-トセンシング技術の南極地学への応用,南極の測地学の意義を柱とし,特に新しい探査技術の導入による成果とその問題点に焦点をあてることとした。 以上に従って現在研究成果の発表要旨を集め,編集中である。
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