Project/Area Number |
02352033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 卓史 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (80155837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 幸男 名古屋大学, 学長 (60022498)
坪野 公夫 東京大学, 理学部, 助教授 (10125271)
植田 憲一 電気通信大学レーザー極限技術研究センター, 教授 (10103938)
河島 信樹 宇宙科学研究所, 教授 (60013702)
藤本 眞克 国立天文台, 位置天文天体力学研究系, 助教授 (90107475)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Keywords | 重力波 / レ-ザ-干渉計 / 一般相対性理論 / ブラックホ-ル / パルサ- / 宇宙論 |
Research Abstract |
本研究は、平成3年度発足の重点領域「重力波天文学」の準備研究として、年度の途中からスタ-トした。まず行った亊は、重点領域をスム-ズにスタ-トさせるため、計画研究代表者連絡会を計4回開催した。主なテ-マは、いかにして、計画研究の総予算を、文部省からの内示粋に納めるかという事であった。又、大型装置をどの機関に設置するか。オ-ストラリア等との国際協力をどうするか。各計画研究の協力関係をどう進めていくか等について、かなりつっ込んだ討論を行った。この中から出て来たのは、(1)具体的な重点領域の班構成ならびに予算。(2)本研究の予算を用いて「重力波天文学とその周辺」と題するシンポジウムを1月17〜19日に京大基研で開催する。(3)実験班の技術的な問題を検討するために技術検討会を定期的に開く事となった。 (2)については、約60名の参加者があり、3日間にわたって約40の講演があった。テ-マは、レ-ザ-の高出力,高安定化。特に固体レ-ザ-の開発現状,スクイ-ジング等に関しては、企業の研究者にも来てもらった。重力波検出のレ-ザ-干渉計を地球内部を調べるために使う可能性も議論された。高精度ミラ-の作り方、大きなパイプに対して高真空度を得る方法、防振法等についても活発な論議がなされた。重点領域に中心である100mDL方式干渉計,20mFP方式干渉計についても詳しい計画の内容が詳解された。理論の方では、連星中性子星の合体のシュミレ-ション、宇宙論的重力波、さらには第5の力をレ-ザ-干渉計で検出する可能性等が議論された。 (3)については、11月に第1回を開いて以来、すでに3回行った。各研究機関でまわり持ちにし、今後は1月に1回のペ-スで行う予定である。最近は、米国のキロメ-トルクラスの干渉計の詳細を、検討し、我国の重点領域の進め方と本格的な装置の設計を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)