Project/Area Number |
02354017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
医学一般
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 温重 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (40045985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸部 満寿夫 国立衛生試験所安全性生物試験研究センター, センター長 (00124389)
佐藤 哲男 千葉大学, 薬学部, 教授 (60092061)
桜井 靖久 東京女子医科大学医用工学研究所, 教授 (20010027)
黒田 行昭 麻布大学生物科学総合研究所, 副所長 (40000228)
池田 正之 京都大学, 医学部, 教授 (00025579)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 毒性試験 / 動物代替法 / 遺伝毒性 / 臓器毒性 / 細胞培養 |
Research Abstract |
毒性評価に多種多数の哺乳動物が使用されている実状に対し、各方面から疑問点が出されている。これに対しては動物愛護に対する単なる対策としてでなく、学問的裏付けのある対応が必要である。本研究は毒性評価における動物代替の基本概念の確立を試み、また代替法の現状を調査した。公開シンポジウムを開催した。 1.動物代替の基本概念:動物代替は哺乳類実験動物に関してREDUCTION、REPLACEMENT、REFINEMENTを意味する。動物実験が毒性の全体的把握であるのに対し、代替法はそれを構成する要因の個々の把握であり、構成要因から全体の把握は現在は困難であるが、将来これを可能とするための研究の方向づけが行われた。 2.代替法の現状:医薬品、医用材料、歯科材料、環境汚染物質、産業化学物質の毒性試験を調査し、また動物代替法における毒性の予知、毒性機序解明における動物代替法の役割について検討した。各種化学物質の毒性評価において多段階的に定められた試験項目の初期段階で非哺乳動物試験系が採用され、その有用性が明らかにされた。また、薬物依存性試験、神経発生毒性試験等は特に動物試験に依存しており、適切な代替法はないが、各種薬理試験あるいは発生の分子機構の解明によって、動物試験の縮小が可能である。また、細胞培養を応用した毒性試験法は局所毒性及び変異原性検出においてその予測度が高いことが示された。 3.公開シンポジウム:平成3年1月10日に東京医科歯科大学において開催した。各界から400余の参加者があり、総合討論において動物代替法の限界と有用性が議論され、代替法が社会的要請の高い研究分野であり、この研究の継続的推進の必要性を含む提言が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)