発生、老化及び神経系解析のモデル系としての線虫C.elegans
Project/Area Number |
02354024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子遺伝学・分子生理学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大島 靖美 九州大学, 理学部, 教授 (90037606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 雄治 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 室長 (70135292)
宗像 信生 国立がんセンター研究所, 放射線研究部, 室長 (50100152)
細野 隆次 金沢大学, 医学部, 講師 (40019617)
香川 弘昭 岡山大学, 理学部, 助教授 (10022732)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1990: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 線虫 / 発生 / 老化 / 神経 / 突然変異 / 遺伝子クロ-ニング |
Research Abstract |
1)C.elegans初期胚の特定の時期にのみ強く発現するcDNAを単離した(小原)。2)幼虫期に異常な形態を示して死ぬ変異株の中で約20株につき、形態異常、細胞系譜の解析及び変異のマッピングを行った。このような表現型の変異を示す遺伝子は100〜200存在すると推定される(桂)。3)パラミオシン(uncー15)遺伝子の突然変異及び復帰変異計9株の配列決定を行い、太い線維の形成に重要な領域を明らかにした。また、単一のトロポミオシン遺伝子から、少くとも3つのcDNAアイソフォ-ムが作られていることを明らかにした(香川)。4)kinー7遺伝子及びcDNAの全構造を決定し、EGF受容体類似の膜貫通型チロシンキナ-ゼをコ-ドすることを明らかにした。また、kinー7はletー23と同一の遺伝子であること、これが陰門分化を決定する情報伝達に働いている可能性を示した(大島)。5)パラコ-ト及び酸素に感受性の高い変異を示すmevー1遺伝子のクロ-ン化を行っている(鈴木)。6)C.elegansにおいて、広範囲な劣性致死突然変異のの検出系を構築し、多くの変異原によるこのような変異の誘発効果を定量化した(宗像)。7)C.elegansのcキナ-ゼを酵素活性に基いて純粋に精製した(三輪)。8)アセチルコソンの異常蓄積変異を示すuncー18遺伝子の発現パタ-ンを発生各期で明らかにした。またこの変異株では神経索の異常が見出された(細野)。9)好冷性変異を示す遺伝子が少くとも3つ、無走性変異を示す遺伝子が少くとも2つあることを示した。またトランスポゾン挿入による好冷性変異株を単離、マッピングした(森)。10)多くのunc変異株において、神経突起の伸展や結合が異常になることを見出した(Siddiqui)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)