高次細胞機能研究における微生物の役割ー微生物分子生物学の再評価ー
Project/Area Number |
02354025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分子遺伝学・分子生理学
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
深沢 俊夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90029934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東江 昭夫 東京大学, 理学部, 教授 (90029249)
伊藤 維昭 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90027334)
今栄 康雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022712)
水野 猛 名古屋大学, 農学部, 教授 (10174038)
小林 泰夫 東京農工大学, 農学部, 教授 (10013319)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1990: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 信号伝達 / 生活環 / 細胞分化 / 刺激応答 / 形態形成 / 分子遺伝学 |
Research Abstract |
微生物研究が今後の分子生物学の進展のために再評価される必要があるとの判断から、わが国を代表する微生物分子遺伝学分野の研究者を糾合し、わが国における当該分野振興の方策を探り、重点領域研究を設定する可能性を検討することを目的として発足した。その結果、平成4年度発足重点領域申請領域情報伝達ネットワ-クの分子遺伝子学的研究を申請することになった。本申請領域では、遺伝解析系が確立している微生物を用いて、A生活環、B細胞分化、C刺激応答、D形態形成の4つの細胞機能について、これらを支配する遺伝子ネットワ-クの実体を分子レベルで明かにしようとするものである。このため、Aにおいては、酵母を用いて、細胞周期、ホルモン信号の受信機構、減数分裂の開始の信号、Bにおいては、枯草菌、サルモネラ菌、大腸菌、ならびに、放線菌を用いて、細胞分化開始シグナル、シグマ因子のカスケ-ド、ゲノムの再編成および細胞周期との関連、Cにおいては大腸菌とAgrobacterium属細菌を用いて、環境刺激に対する運動性応答、栄養飢餓、植物からの刺激、浸透圧等に対する細胞応答、またDにおいては、大腸菌、酵母を用いて、蛋白質の細胞内輸送とオルガネラ形成、機能的構造体の形成等の問題に焦点を当てる。これらの研究成果は高等生物にモデルを提供するのみならず、詳細に解析された微生物細胞を、生きた試験管(細胞試験管)として用いる高等生物遺伝子研究の道を開き、応用分野、例えばわが国が誇る発酵工業にも再び新しい解析技術を供給マることも充分に期待できる。この準備として、2回の班会議を開催したほか、小グル-プによる打ち合せ集会を三回行った。また、日本遺伝学会第62回大会のシンポジウム[微生物をモデルとした高次細胞機能の解析]を提案し援助した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)