Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藪野 祐三 九州大学, 法学部, 教授 (10047730)
笠谷 和比古 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (90124198)
柏岡 富英 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (40142591)
村上 泰亮 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (80012293)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
先に提出した交付申請書の「研究の目的」および「研究実施計画」に基づき,以下の諸点について,研究代表者と分担者が定期的な共同研究会を開催し,時に関連領域の研究者(分担研究者以外)を招いて,経済学,社会学,歴史学などの立場から学際的討議を行い,あわせて資料収集や現地調査を実施した. (1)自由市場制度にまつわる概念や議論は,「国民国家」を分析単位ととらえることのできた,古典的な「西洋近代」の理念型に基づいており,この枠内にとどまる限り,現在の「ボーダーレス・エコノミー」の状況を議論することはできない,とくに世界経済における日本経済の位置を定めることはできない,という命題をめぐって検討を加えた. (2)ふつう「日本的」と呼ばれる事柄の「歴史性」を実証的に検討し,文化論的な立場からする「日本社会特殊論」の多くは科学的根拠に欠けることを確認した.しかし,それでは日本経済の特徴は何かという点に関しては合意を達成することができなかった. (3)そこでまた,日本について得られたいくつかの知見が,はたして日本における市場制度のみを説明する原理にとどまるのか,あるいは他社会にも適用可能な普遍妥当性をもちうるのかどうかも,今後の重要な課題として残された. (4)日本の経済的反映の裏側としての「過疎」現象に着目し,現地調査や資料収集を行った.
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