Project/Area Number |
02452219
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築環境・環境工学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岩瀬 昭雄 新潟大学, 工学部, 教授 (30114391)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 積雪 / 音響伝搬特性 / 騒音伝搬 / 多孔質材料 / 流れ抵抗 / 騒音予測 / 音場 |
Research Abstract |
本研究の目的である積雪面上の騒音伝搬特性に関する予備的研究として、無積雪から積雪深20cmまでと90cmについて、音源高さ0.3mと1.3mの場合の伝搬距離10m、20m、40m、60mおよび80mまでの実測調査を重ねてきた。 そこで、本研究では、20cmから90cmの間と90cm以上の積雪深を対象にした同様な音響伝搬特性に関する実測調査を計画したが、1991年2月末から3月上旬にかけて新潟県中魚沼郡、小千谷市および長岡市において約60cm、160cm、180cm、200cmの実測調査が可能となった。 このことから、我が国で通常見られる冬期における積雪状態での騒音伝搬特性の把握に必要なデ-タが得られたと考えられる。 この実測調査の結果として、積雪面上では伝搬周波数特性にディップが現れ、ディップより高い周波数領域の高音域は比較的良く伝わるに対しディップの現れる中低音域は伝わりにくいことと、ディップが積雪が深くなるに従って高中音域から中低音域へと移ることが判った。しかし、積雪が数十cmの場合には、はっきりディップが現れにくいのに対し、浅い場合やより深い場合には良く観測されることが判明した。 また、音響的に積雪と同様の多孔質材的特性と思われた砂質地盤上で参考のためにあわせ実施した調査から、砂質地盤上では積雪面上の様な明瞭なディップが現れないことが判明した。 さらに、伝搬特性の実測値と理論計算値の比較から音響伝搬予測の理論計算モデルに与えるべきパラメ-タとして、積雪深に対応した「仮想的な計算用流れ抵抗値σ」として、積雪60cmで10〜20、160cm以上で10〜7程度(何れもc.g.s単位)のかなり低い値を与えると良いことも判った。
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