スカベンジャ-受容体トランスジェニックマウスを用いた栄養・動脈硬化への役割研究
Project/Area Number |
02454131
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
板倉 弘重 国立健康・栄養研究所, 臨床栄養部, 部長 (20010366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 純一 熊本大学, 医学部, 助教授
児玉 龍彦 東京大学, 医学部・第三内科, 助手
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | スカベンジャ-受容体 / 動脈硬化 / トランスジェニックマウス / コレステロ-ル / マクロファ-ジ / モノクロ-ナル抗体 / 受容体遺伝子 |
Research Abstract |
動脈硬化発症過程に中心的役割を果たすと考えられるマクロファ-ジカスベンジャ-受容体の機能を明らかにするため、本受容体分子を全身性および組織特異的に過剰発現させたトランスジェニックマウスを作成し、それらのphenotypeを解析した。 ウシI型,II型のスカベンジャ-受容体cDNA(約2kb)をMHC class IL goneプロモ-タ-の制卸下で全身性に過剰発現させたトランスジェニックマウスを作成することに成功した。I型が3系統,II型が2系統得られ、全ての系統でスカベンジャ-受容体のmRNAの発現が確認された。組織別では、spleen,thymus,liver,lymphocytoに強い発現が認められた。また、II型の一系統では筋肉のみに発現がみられたものもあった。全身性に比較的高い発現レベルを示した一系統ずつを継代維持し、それらのphenotypeを観察している。現在まで、6ヶ月から12ヶ月経過しているが、両系統とも外見上特に変化は認められていない。今後、病理学的解析を行う予定である。また、一部のマウスは高脂肪食の負荷を行っており、普通食で飼育しているマウスとの比較検討も行う予定である。 全身性に発現させたトランスジェニックマウスで特徴的な外見上の変化が認められない場合、ある組織特異的に過剰発現させ対象をしぼることより解析が容易になるケ-スがある。そのために現在、serum amyloid P component(SAP)geneプロモ-タ-の制卸下で肝臓特異的にスカベンジャ-受容体分子を過剰発現させるトランスジェニックマウスを作成中である。 一方,スカベンジャ-受容体欠損マウスを作成のため,マウス受容体遺伝子をクロ-ニングし,エクソン4,5の領域を用いてコンストラクトを作成し,ES細胞へtransfectionした結果,これまでに相関組換えが9クロ-ン確認された。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)