進行性神経芽細胞腫に対する自家骨髄移植を導入した集学的治療法に関する研究
Project/Area Number |
02454275
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
麦島 秀雄 日本大学, 医学部, 講師 (80183648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 光正 日本大学, 医学部, 講師 (60160123)
鈴木 孝 日本大学, 医学部, 助手
藤沢 孝人 日本大学, 医学部, 助手
岡部 郁夫 日本大学, 医学部, 助教授 (20059017)
鎌田 力三郎 日本大学, 医学部, 教授 (00058835)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Keywords | 進行性神経芽細胞腫 / 集学的治療 / 自家骨髄移植 / 放射線治療 / 溶血性尿毒症性症候群 / Magnotic immunobeads法 |
Research Abstract |
平成2年度までに進行性神経芽細胞腫19症例に対しMagnetic Immunobeds(M1)処理自家骨髄移植(AーBMT)を導入した集学的治療を行った。病期はIII期2例,IV期17例で移植時年令中央値は3歳5ケ月である。原発部位は核膜膜7例,副腎10例,縦隔2例でNmyc増幅は13例中6例(46%)で骨転移は19例中9例(47%)にみられた。移植前に1例を除き全例腫瘤摘出が試みられ19例中12例に局所照射(術中術後)を10〜26Gy/1〜14fを行った。移植時期は19例中13例(68%)が1年以内にまた移植時の状態はCR15例,PR2例で2例は2PRであった。合併症としてヘルペス感染2例,肝中心静脈閉塞症1例,溶血性尿毒症性症候群(HUS)5例であった。再発は4例で移植後9〜19ケ月にみられ主な部位は骨・骨髄であった。局所再発はみられなかった。骨骨髄再発についてはMRIを用い現在検討中である。移植後追跡期間は2〜55ケ月目で現在までの生存率は78.9%,無病生存率は73.7%と諸外国の成績に比べ良好である。MI処理骨髄細胞でbludsに付着した細胞について検討した結果4種類のモノクロナ-ル拡体に反応し神経芽腫細胞であることが確認された。しかしNmyの増幅に関してはDNA抽出量が不十分な為検討は困難であったので今後dot blating法などで検討する予定である。 末梢循環中のNB細胞については藤沢らの報告(1991,小児かん)からも明らかな柱に初発行再発時はもちろんの事一部の症例では骨髄細胞中はNB細胞が検出されなくても確認されることがあり今後の検討が必要と思われた。副作用として腎障害々合併する症例が多く中でもHUSが19例中5例(26%)に種々の感染症を契機に移植後4ケ月半前後にみられることが多くその予後は様々で腎不全死亡例も1例にみられた。この原因としては移植前処置のCDDP投与と全身放射線照射(TBI)が最も考えられ現在動物実験を予定しており臨床的にはTBIを行う際には腎臓遮閉が必要と思われ現在移行中である(Mugshima H,J of Cellulcr Biochem1990)
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)