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¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
I 浮遊漂砂濃度と同粒径分布同時測定装置 光遮断方式液中微粒子測定装置の実海水(北海道伊達漁港沖,室蘭市効外イタンキ浜波砕帯)での試験を行った。その結果,本装置は,採水方法,その処理,現場設置方法等に改良の余地はあるものの,粒径74〜400μmの範囲のおける総個数濃度,粒径分布の構造とその変動特性が同時に判る等,濃度とその粒径に関する特性評価に十分適用できることを確認した。 II 積分方式による現地据置型漂砂濃度定装置の開発 捕砂器に時々刻々に蓄積する漂砂のデ-タ伝達に光ファイバ-を,記録にはゼンマイ式時計と写真フィルムを用い,安価に整作できる現地据置用の漂砂捕集濃度計を設計・試作し,実海水で試験した。捕集部は外径60φ肉厚2mmのアクリルパイプ,底面から200mmに20×50mmの窓が4ケあり,2φの光ファイバ-35本が底面から順に埋込まれ,有効測定高70mm分解能2mmである。光漂は窓上部30mmにあり,電源は乾電池である。記録部は底面底板下部に取付けた210φ,高さ160mmのドラムに内臓され,週巻のゼンマイ式時計のドラムに写真フィルムを巻付け,光フィイバ-からの光信号により時々刻々に感光し記録される仕組みになっている。前記の実海水において同時に実施した試験結果から,試作装置には電源対策,装置の設置方法等に改良すベき点があり,記録紙処理,デ-タ解析に多くの人手を要するが,安価に製作できることから多数点の同時測定を要する調査研究に有用であり,実用化に明るい見通しを得た。 III 流向・流速簡易測定装置の開発 圧電素子を応用した現地据置用簡易測定装置については,用いる素子の基礎的特性試験,検出回路設計,記録方式及びデ-タ処理の検計,使用材料の検討等を終え,現在装置の基本設計段階に入っている。
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