Project/Area Number |
02555186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
化学工学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
只木 槙力 東北大学, 工学部, 教授 (20005226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和久 東北大学, 工学部, 助手 (30215769)
鄭 双寧 東北大学, 工学部, 助手 (60227486)
米本 年邦 東北大学, 工学部, 助教授 (40125688)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 電気泳動 / フリ-フロ- / 分離濃縮 / 自然対流 / アミノ酸 / タンパク質 / 合成両性担体 |
Research Abstract |
本研究では、従来生化学分野において、分離分析手段として広範に用いれられている電気泳動法を工学規模の生化学物質の分離・精製に拡張することを目指して、フリ-フロ-電気泳動装置を試作し、その装置の作動特性を検討した。試作した装置は高さ200、幅120ならびに奥行き1mmの外部冷却垂直型高速循環式装置である。本装置では外部において冷却した被処理試料液を泳動室内において高速で循環させるため、ジュ-ル熱による温度上昇率は低く、熱対流が発生しにくいことに加え、操作時間と印加電圧を調整することにより、高い分離・濃縮能を達成できるという特徴がある。試作した装置を用いて、安定な流れが得られることを確認した後、混合アミノ酸およびタンパク質の分離・濃縮実験を行った。 アミノ酸の分離・濃縮において、pーアミノ安息香酸とヒスチジンを対象物質とし、MES、リン酸を緩衝剤として実験を行い、分離・濃縮に及ぼす各種操作因子の影響を考察した。その結果、両アミノ酸の完全分離がほぼ達成され、特にヒスチジンについては、濃縮度も10倍程度まで上昇することがわかった。pーアミノ安息香酸の濃縮度はヒスチジンのそれより低かったが、さらにリン酸を添加することで、濃縮を促進させることができた。また、操作時間、印加電圧ならびに緩衝剤、支持電解質濃度等の操作因子を変えた実験を行うことにより、分離・濃縮に対するそれら因子の影響を明らかにした。 タンパク質の分離・濃縮実験では、牛血清アルブミンと牛血液ヘモグロビンを用い、緩衝剤として、市販の合成両性担体を用いた。合成両性担体の添加濃度を0.1%、印加電圧を600V、そして操作時間を6時間とした場合、線形なpH分布が形成され、2成分タンパク質がほぼ完全に分離した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)