3つの極変換視(左右反転視・上下反転視・逆転視)状況への知覚順応過程の比較
Project/Area Number |
02610041
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉村 浩一 金沢大学, 文学部, 助教授 (70135490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
積山 薫 金沢大学, 文学部, 助手 (70216539)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 変換視 / 知覚順応 / 感覚ー運動協応 / 空間の異方性 |
Research Abstract |
これまで本研究代表者が被験者となり行ってきた、左右反転めがねおよび逆転めがね着用実験(共に14日間着用)に引き続き、本研究では同じく本研究代表者自身が上下反転めがね14日間着用実験を行った。その成果のうち、内観報告デ-タに関する部分は、裏面に掲載した雑誌に発表した。また、めがね着用期間中定期的に実施した諸テストの結果については1992年に同誌に発表する予定である。 本実験を行ったことにより3種の極変換視状況を同一の研究者が被験者となるデ-タだ出揃ったことになる。今後は、これら3種のデ-タを比較検討することにより、デ-タによる基礎を踏えた順応理論を展開し発表してゆく予定である。 また、当初予定していた両眼視差反転に関する実験は長期間着用実験が実施できなかったため、それに代え、内観報告デ-タの性質を検討する実験を行った。変換視研究の知識を有しない被験者を用い左右反転めがね14日間着用実験を行った。めがね着用期間の最終段階に達するまでは被験者の自発的な内観報告を促がし、報告すべき内容について実験者は特に指示を与えなかった。そしてめがねを外す日が近づいてから、これまで積み重ねてきた極変視研究で精練された理論的枠組みに基づいて、被験者に内観的応答するように求めた。自発的な内観と問われたことに答える内観内容との違いを検討することによって、変換視研究における内観報告デ-タのあり方について考察し、心理学における内観報告法の歴史的展望の中に、変換視研究における内観法を位置づけてゆく。 本研究でのデ-タおよびこれまで繰返してきた我が国における極変換視実験での内観報告デ-タをデ-タベ-ス化する作業を始めた。これによって、膨大な量でかつ多岐にわたる内容の内観デ-タをシステマティックに検索することが容易になる。
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Report
(1 results)
Research Products
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