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帰属の推論過程に関する基礎的研究(原因帰属と特性推測との関係について)

Research Project

Project/Area Number 02610073
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychology
Research InstitutionAoyama Gakuin Women's Junior College

Principal Investigator

外山 みどり  青山学院女子短期大学, 教養学科, 助教授 (20132061)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1990: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords原因帰属 / 特性推測 / 推論 / 反応時間 / 社会的認知 / 情報処理過程
Research Abstract

本研究の目的は、反応時間の分析を中心とした認知心理学的な実験手法を用いて、帰属の推論過程、即ち刺激の入力から帰属判断に至るまでの情報処理過程の解明を試みることであった。特に、帰属の推論の中心である原因の帰属と特性の推測との関係、および両者の生起順序を検討することを主眼とした。
この目的のため、主に、パ-ソナル・コンピュ-タを用いた実験を行い、さらに社会的認知関係の文献、研究論文等を参考に、推論プロセスの理論的検討を行った。パ-ソナル・コンピュ-タによる実験では、各種の場面について、1人の刺激人物の行動とその付帯状況を記述した言語情報を、デイスプレ-上に提示した後、それに関連する質問を順次提示するという方法を用いた。被験者は各質問にキ-ボ-ドから回答を入力し、それに要した時間(反応時間)が測定された。各刺激場面に対する質問の中には、刺激人物の行動の原因に関する質問と、刺激人物の特性に関する質問とが同数含まれている。実験の結果、全体としては、特性推測の質問よりも原因帰属の質問に対する反応時間の方が長いという傾向が見出された(統計的に有意差あり)。これはSmith&Miller(1983)の実験結果とも一致し、原因帰属が特性推測に先行するという従来の帰属理論の仮定に重大な疑問を提起するものである。また、この2種類の質問の順序を変えて効果を比較した結果でも、原因帰属が時間的に先行することを裏付ける証拠は得られなかった。ただし、各種の刺激場面によって、原因帰属と特性推測に要する反応時間の長短は必ずしも一貫していない。これは具体的行動場面の特殊性によるものとも考えられるが、原因帰属を経由する推論と、それを経由しない、より直接的な推論の2種類が存在することを示すものとも考えることができる。このほか本研究では、帰属に伴う情報処理量を推定するため、記憶の測度を用いることも検討した。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 外山 みどり: "帰属の推論過程に関する実験的検討ー原因帰属と特性推測との関係についてー" 日本グル-プ・ダイナミックス学会第38回大会発表論文集. 129-130 (1990)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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