家族内老人割合の推移の地域的特性とその要因としての家族内老人の地位と役割の実態
Project/Area Number |
02610099
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Yonezawa women's junior college |
Principal Investigator |
藤井 廣美 山形県立米沢女子短期大学, 講師 (90183590)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 高齢化 / 高齢者 / 高齢者の地位と役割 / 家族形態 / 地域性 / 高齢者の意識 / 高齢者の家族内役割 |
Research Abstract |
1.日本国内における山形県の65歳以上老人の位置づけ(1)山形県の老人割合は、47都道府県中、大正9年の4.5%の第39位から、昭和63年の14.9%の全国5位へと急増しており、その急増率は全国第1位である。また、将来推計でも1995年には19.25%と全国第3位まで急増すると予測される。(2)山形県の老人は、親族との同居率が一般世帯内では95.8%、直系家族世帯内老人率は77.2%と共に全国1高いが、単身老人世帯は4.2%、親族世帯内の夫婦のみ割合は11.0%と共に全国1低い。 2.山形県内の市町村別比較(1)老人割合は山間・農村部に高く、都市部に低い。(2)親族世帯内老人率が高い市町村では、単独老人世帯は低く、今後も単独老人世帯の出現率は低いと予測される。(3)老夫婦世帯率の高い市町村では単独老人世帯率も高く、老夫婦世帯率の高い市町村では、今後単独老人率の増加が予測される。(4)老人割合と寝たきり率では、山形県内では老人割合の高い市町村で低い傾向がある。 3.山形県内の旧市町村別比較(1)昭和29年の市町村合併前の旧市町村別老人割合では、人口割合の幅は現市町村の18.3%〜11.2%に対し、旧市町村では23.3%〜8.0%と拡大している。(2)旧市町村の老人割合10.0%未満はいずれも都市部であるが、19.0%以上は山間・農村部のみではなくと市部やその近郊にもみられ、老人間題を現市町村単位のみでなく、実際の生活単位で分析する必要がある。 4.高齢者の家族内の地位と役割(1)家族の中心である世帯主(家長)は高齢者に多く、特に郡部では単独・夫婦のみの世帯が多い。(2)高齢者の、男性は家族員を代表して、地域社会とのかかわりにおいて、女性は家族内での家事や育児等の分担において大きな役割を担っている。(3)高齢者が望む役割分担と、実際になされている役割とに差があり、その差をうめていくことが今後の課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)