Project/Area Number |
02610125
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
國枝 マリ 北海道東海大学, 国際文化学部, 助教授 (00205105)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 海外子女教育 / 外国人学校 / 民族教育 / 異文化体験 / 母国文化 / 母国語教育 / 在日外国人子女 |
Research Abstract |
本研究は、筆者が従来行なってきた海外日本人子女の教育に関する研究成果にのっとって、在日外国人子女が日本という異文化の中でどのように生活し、日本文化と接触し、さらに母国文化を保持しているか、また、彼らのアイデンティティ-の問題はどうなっているかということを明らかにし、もう一度「国際化」という観点から海外子女教育をグロ-バルに考察しようとしたものである。昨年度、在日外国人学校のなかでも主としてヨ-ロッパ諸国を母体とするもの(フランス人学校、スウェ-デン人学校、フィンランド人学校、ノリルウェ-人学校)を中心として行なった調査研究の上に、今年度はアジアを母体とするものを中心とし、インドネシア人学校(東京都)と韓国人学校(東京都)の協力を得て研究を行なった。 基礎資料収集段階で各学校の校長・関係者とインタビュ-を行い、その結果を反映した形でそれぞれの学校用にアンケ-ト調査票を作成し、児童生徒ならびにその父母を対象としてこれを実施した。更にこのアンケ-ト調査分析結果の理解を深める目的で、各学校の教師・運営委員・児童生徒・父母等に会い、彼らの経験や考えを聞くためのインタビュ-を行なった。以上の調査から、戦前戦後の歴史を反映しながらも、各国がそれぞれ異なった形で、独自の民族教育を行なっているなど、非常に興味深い示唆を得ることができたので、今後、学会や雑誌上でこれを発表していく予定である。 更にこれを発展させて、民族教育というより実際にはむしろ国際学校として国際人教育をする役割を担っているアメリカンスク-ル、インタ-ナショナルスク-ル等に重点を移して研究をすることが、海外日本人子女教育の将来のあり方を考察するには必須と思われる。
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