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GB理論と言語習得:厳密下位範ちゅう化素性の習得をめぐって

Research Project

Project/Area Number 02610212
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 英語・英文学(アメリカ語・アメリカ文学)
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

今西 典子  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (70111739)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
KeywordsGB理論 / UG / 言語習得 / パラメ-タ- / 項構造 / 非顕在項 / θ理論 / 厳密下位範ちゅう化素性
Research Abstract

本研究は、主に、子どもが動詞をどのように習得していくかを考察したものである。動詞を習得するということは、具体的には、動詞の意味がどのような述語関数の組み合わせとして表示されどのようなθ役割を担う項をとるか、即ち、項構造の習得という側面と、そのような動詞の項構造が統語構造にどのように投射またはLinkにされるか、即ち、厳密下位範ちゅう化素性の習得という側面から成っている。項構造の習得に関しては、Pinker(1989)の研究がいくつかの示唆深い知見を提示しているが、本研究での言語習得資料の分析からも子供の初期の段階においてみられる動詞の使用における誤りは、項構造の習得の誤りではなく、動詞の意味を正しく捉えていないことにおける誤りであることが実証された。
このことは、UGの中にθ理論及びLinkingに関する基本的な原則があることを示すが、ここで問題となることは、Linkingに関わる原則がすべて普遍的なものであるのかどうか(個別言語に固有なLinking Ruleがあるのか)、さらに、普遍的であるとした場合にもパラメトリックは相違が言語においてみられた場合、それは言語の他のどのような事象と結びついているのかということである。
この問題を考察するひとつの手がかりとして、動詞が非顕在項を許す場合をとりあげて研究してみた。非顕在項になる場合はいくつかの場合があり、(1)状況に結びついて予測可能な場に非顕在となる,(2)特定のθ役割に結びついて非顕在となる,(3)特定のθ役割に結びつきさらに特定の事象・事物に結びついて非顕在となることを明らかにした。習得過程においては、(1),(2),(3)という順序で項構造の習得が進むことがわかった。
今後の残された問題として、日本語の言語発達資料についても本研究と同じ問題について考察し、Linking理論についてさらに考察を深めることである。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 今西 典子・大津 由紀雄: "「文法の獲得」" 新児童心理学講座6『言語機能の発達』. 37-72 (1990)

    • Related Report
      1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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