社会的利益の実現メカニズムにおける政治家の役割についての実証分析
Project/Area Number |
02620034
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
岩井 奉信 (岩井 寿信) 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (10160079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 美克 聖学院大学, 政経学部, 専任講師 (70213311)
桑原 英明 常磐大学, 人間科学部, 専任講師 (80225325)
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Project Period (FY) |
1990 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1990: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 国会議員 / 有権者 / 社会的利益 / 政党 / 因果分析モデル / 政治家 / 政治改革 / 予点 / 地元利益 / 有権者意識 / 政策決定 / 与野 / 野党 / 事例研究 |
Research Abstract |
平成2年度に行なった先行研究に関する文献収集、諸予点に関する新聞等の資料収集、さらに国会議員に対する初歩的なインタビュ-調査等にもとづき、政治家の予点認知と有権者の予点認知が異なるようなケ-スを延び出し、これらの基礎的な分析から得られた仮説にもとづいて、再度茨城県内で有権者に対する小規模を調査を行ない、それと政治家の行動との比較分析を行なうことが平成3年度の作家とする。 特にここでは平成3年度に最も大きな予点であって政治改革問題に至点を置き、有権者の意識分析と政治家の発言等を中心とする行動分析との比投を行なった。その結果、この予点に関しては、マクロレベルでは有権者と政治家の認知には相違はみられていないものの、ミクロレベル、すなわち、具体的に制度選択局面においては、有権者と政治家の間に相違が発生する。すなわち、有権者は比例代表的制度を多く選択し、それは支持政党では若干の差異はみられるものの、必ずしも有為な差といなっていない。これに対し、政治家に関しては、一般に野党については阿部政党の主張の下に認知も置かれる傾向がみられる。しかし、自民党議員の割合は、一般に政府・与党家に同調する傾向はあるが、公然と自らの認知を表出する者もある。ここでは必ずしも有権者の志向が政治家を通して政策に表出されるメカニズムになっているとは言い難いことが明らかにされた。 これらの分析から日本における社会的利益実現メカニズムにおける政治家の役割は必ずしも利益代表モデルというよりは信託モデルの近い形になっているといえる。又、因果分析をする上では与党と野党という組織的問題がモデルの一般化を難しくしており、セグメント化が異変な意味を持つことも明らかにされた。なお、最終的な分析は「国家議員の研究」とい本として出版を予定している。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)