EC単一市場の発足(1992年)と「東アジア経済圏」に与えるインパクト
Project/Area Number |
02630024
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済事情及び政策学
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
村岡 輝三 新潟大学, 経済学部, 教授 (60089977)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 地域ブロック / 相互依存 / 南北問題 / 環日本海圏 / 技術移転 / NIES・アセアン / 東洋資本主義 / 日米経済摩擦 |
Research Abstract |
(1)まずupーtoーdate資料の収集と関係図書の購入・整備に全力をあげた。ECCommission発行の不定期ドキュメントEurope InformationのExternal Relationsをアジア太平洋地域において収集できたことと、CACCI(アジア太平洋商工会議所連合会)の関係者との接触ができたことで同連合会刊のOvercoming the threat from West Trade BlacsとWest Trade Blocs(いずれも1990年刊)が入手できたことの収獲は大きい。一方、海外にむいてISEAS(シンガポ-ル)によるASEAN and the EC(シリ-ズ・計4冊)(1988ー89年刊)等の研究図書の収集にも成果をあげることができた。計6目の旅費をこのために注ぎ込んだ。 (2)資料の整理と分析に多大な精力を注ぎこんだこと。ECとASEAN,ECとNIES各国(地域)、ECと日本に分けて、貿易関係、投資関係、為替関係さらに労働力(アセアン)関係にそれぞれの分野にむける1980年代の動きを全体係に浮き彫りにするため不可欠な作業である。そのため院生アルバイタ-を駆使した。 (3)Frameworkとlmplicationの作業について。NIESの不況と湾岸戦争(90年8月)の勃発で、かなり動態的要素が加わり、難行をよぎなくせられた。「環日本海圏」の急浮上も「東アジア経済圏」に地殻変化を示唆している。こうした変動を含めての現状分析はにわかに把握しがたい。それを教えて思考の試みとして中間形成のかたちで、『世界』誌に二点ばかり発表してみた。ECからのインパクトを正面から取り上げずに終ったことを反省し、それを含めての本格的な試みをいま練り上げている際中であり、年内発表をめざしている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)