日本の流通段階における価格形成メカニズムの理論的・実証的研究
Project/Area Number |
02630028
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済事情及び政策学
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
丸山 雅祥 神戸大学, 経営学部, 助教授 (60135928)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 内外価格差 / 日本の商慣行 / 系列取引 / 建値 / リベ-ト / 再販売価格 / 返品制 / 流通 |
Research Abstract |
[1]Vertical Market Structure and Price Competitionでは、製造業者間の競争と流通業者間の競争のありかたが、小売段階の価格の与える影響を検討した。内林価格差との関連でいうと、消費者がブランドに固執したままで小売価格に意識的に反応しても、小売価格の低下にはつながらないことを明らかにした。 [2]「内外価格差と日本型流通システム」では、系列店制、建値制、返品制、リベ-ト制などの日本型流通システムを特徴づける商慣行の問題点を、価格競争という角度から再検討した。 [3]「日本の商慣行:基本特性の再検討」では、日本の商慣行の独禁法上の見直しが焦眉の問題となっているが、商取引の基本特性に照らして、各種の商慣行の機能と問題点を検討した。 [4]「流通チャネルの競争分析」では、家電製品、自動車、医薬品・化粧品の分野でみられる選択的な流通経路政策を価格競争の側面から検討した。チャネル選択を多段階ゲ-ムとして定式化し、選択的な流通経路政策のもとでは、小売価格は開放的な流通経路政策の場合に比べて高くなることを明らかにした。 [5]「日本の流通システム:理論と実証」では、主要6カ国の流通構造と流通成果の国際比較を通して、日本の流通システムの特徴と問題点への理論的・実証的分析を行なった。 [6](著書)『マ-ケティングのニュ-ウェ-ブ』所収の「日本の商慣行:機能と問題点」では、日本の商慣行への理論的な分析視角を提供した。 [7](著書)『流通の再構築』所収の「流通構造の国際比較」「流通成果の国際比較」では、主要6カ国の流通構造、流通成果の国際比較の結果を整理した。
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Report
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Research Products
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