Project/Area Number |
02640229
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
核・宇宙線・素粒子
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鹿取 謙二 大阪大学, 理学部, 教授 (20013485)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Keywords | 中性子過剰核 / 不安定核ビ-ム / 元素合成 / 天体核反応 / 速中性子測定 |
Research Abstract |
存在限界線を越えた中性子過剰核をどのようにしたら検出出来るかは未知の課題である(論文1)。この課題を如何にして進めていくか種々の角度から検討した。一つの方法としてdriplineになるべく近い中性子過剰核を多量に作る。それにはイオン源加速器反応装置分離装置検出系等を最適化し目的とする不安定核の強度が最大になるように実験装置を調整する必要である。その作業に参加した。粒子不安定中性子過剰核から放出する中性子を検出しそのエネルギ-分解能時間分解能を定めるために中性子カウンタ-のテストを行った。そのためにこの科研費で購入したプラスチックシンチレイタ-と両端に取り付けた特殊光電子増倍管(2台)と高圧電源による測定系を組んで用いた。又信号の取り込み回路及びソフトを開発した。我々の開発した共鳴粒子分光法において同時計測系と組み合わせても充分高性能が得られることが分かった。 全く未知の元素領域に踏み込むことであるので専門家(理化学研究所)と何回も検討打ち合わせを行った(旅費の重要性)。水素・ヘリウム・リチウム・ベリリウムのどの元素群が存在限界線を越え得る可能性があるかそのうち一番検出しやすい原子核は何か又それに対する実験条件は運動学的にいって何かの詳細な検討及び討議を行った。どのような物理量を系統的に積み上げていったら正しい正確な推定が出来るかを不安定核の核半径の系統性の結果から(論文2)及び不安定核ビ-ムによる弾性散乱微分断面積から(論文3)考察した。更に如何なる励起状態が存在限界線近く叉は越えた原子核に現れるかについて推定しデ-タを収集した。実際に安定核間の二重荷電交換反応等を用いて実験を行いいくつかの中性子過剰核について新しい励起状態を発見し推定した構造を確かめた(論文4)。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)