核磁気共鳴法による電子ド-プ型酸化物高温超伝導体の微視的電子状態の研究
Project/Area Number |
02640240
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
固体物性
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
熊谷 健一 北海道大学, 理学部, 助教授 (70029560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 房義 北海道大学, 理学部, 助教授 (00107442)
中島 春雄 北海道大学, 理学部, 教授 (10000796)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 核磁気共鳴 / 酸化物高温超伝導体 / 反強磁性 |
Research Abstract |
酸化物高温超伝導体では電子スピンの揺らぎや電荷の揺らぎが、その超伝導発現機構を担っている可能性もあり、反強磁性をもたらすスピン相関の知見を得ることはきわめて重要なことである。本研究においては、ホ-ルド-プ型と電子ド-プ型酸化物で、各原子サイトにおける微視的電子状態の知見を得るため核磁気共鳴法での研究を行い、以下の成果を得た。 ホ-ル注入型La_<2-x>Sr_xCuO_4系において、 ^<139>LaーNQRを観測し,超伝導相と3Dー反強磁性相の間に緩和率の異常を伴う新しい磁気秩序相を発見した。この転移点では内部磁場の大きさは不連続に増大する。CuーNQR測定により、x>0.3の正常状態ではT_1T=Const.のKorringa関係が広い温度範囲で成りたっており系は金属的であることが解った。x≧0.7では電子状態が局在化する。その領域で60ー110MHzにのゼロ磁場CuーNMR信号を観測し、新たな磁気オ-ダ-相(T_N=50K)を確認した。電子の局在化とともにCuの磁気モ-メントが現れると言える。 一方、電子注入型Nd_<2-x>Ce_xCuO_4系も超伝導相に隣接する反強磁性相がゼロ磁場CuーNMRの観測で確認された。この系で最も注目されることは、x>0.14の超伝導を示す領域では電気四重極相互作用が極めて小さくなり、電子ド-プによる電子状態の変化はホ-ル注入型のそれとは大きく異なることである。 また、環元雰囲気中で処理をしない試料は反強磁性オ-ダ-がx>0.15でも存在し、それによって超伝導が壊されることが示された。比較的高濃度まで磁性が存続することは、電子ド-プによる電子状態の変化がホ-ル型のとは大きく異なっていることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)