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スズの特性を生かしたステロイドの短段階合成

Research Project

Project/Area Number 02640382
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

右田 俊彦  群馬大学, 工学部, 教授 (40008412)

Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
KeywordsOーキノジメタン / ステロイド / 有機スズ
Research Abstract

ステロイド系化合物は様々な生理活性を持つ有用な化合物であることから、その化学合成が短いステップで達成されることが望まれている。Oーキノジメタンは優れた環化付加能を持ちステロイド合成に多用される中間体であるが、今までその前駆体合成に手間がかかるといった欠点があった。本研究では最近本研究者らが見いだしたスズの特性を活かしたOーキノジメタン発生反応を利用し、従来法に比べてきわめて短いステップでステロイド合成を行うことを目的とした。
まずOーキノジメタン前駆体となるスズ化合物を合成し、キノジメタンの発生条件について検討したところ、プロモ-タとしてトリフルオロ酢酸を用いたとき最も温和な条件(室温)でキノジメタンが発生することを見いだした。酢酸も有効であるが長時間の反応を必要とした。さらにメタンスルホニルクロリド/ピリジン系でもキノジメタン発生が可能であり、この場合には中性条件で反応を行えるメリットがある。
ステロイド合成は次のようにして行った。2ーメチルベンジルアルコ-ルより二段階で2ートリブチルスタンニルメチルベンツアルデヒドを合成し、これにステロイドD環部分をグリニヤ-法により結合させキノジメタン前駆体を得た。これをベンゼン環流中希釈条件下でトリフルオロ酢酸を滴下したところ、目的とするステロイド、エストラー1,3,5ートリエンー17ーオンが得られた。この反応ではD環部分にあるケトンの保護基(アセタ-ル)も環化と同時に除去できる利点がある。このように本研究において全ステップ数四段階という今までに例を見ない極めて短いステロイド合成が達成されることが明かとなった。現在この手法を利用してエストロンなど他のステロイド系化合物の全合成について検討中である。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

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