• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

ビシクロ〔5.4.0〕ウンデカペンタエニリデンの合成とその反応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02640390
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionNagoya Institute of Technology

Principal Investigator

斉藤 勝裕  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (00089096)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 憲助  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00024191)
Project Period (FY) 1990
Project Status Completed (Fiscal Year 1990)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywordsカルベン / トシルヒドラゾン / 熱分解 / 〔6+2〕型付加反応 / トロポン / トロピリデン / アレン / 6π環状構造
Research Abstract

表題化合物であるカルベンを、相当するトシルヒドラゾンナトリウム塩の熱分解によって得る事を計画し、この物を合成した。Oージメトキシベンゼンと無水げルタル酸の反応により、δー(3,4ージメトキシ)バレリン酸を得、このものを環化してベンゾシロヘプテンとし、還元、酸化等、数段階の反応を径て、母体のケトン,ビシクロ〔5、4、0〕ウンデカペンタエノンを合成した。このものとトシルヒドラジドとを反応し、目的のトシルヒドラゾンを合成した。このものをナトリウム塩とし、熱分解によるカルベンの発生を試みた。カルベンの発生に伴って発する窒素ガスの発生は見られなかった。加熱後の反応混合物を詳細に検査したところ、複雑な組成をもつ混合物であり、また、出発物質は完全に消費されている事がわかった。
つぎに、10π電子系である上記カルベンに対し、6π電子系を構成するカルベンについても研究を行い、カルベンの性貭をより詳細に検討する為、シクロヘプタトリエニリデンについて検討した。トロポントシルヒドラゾンナリトウム塩を合成し、このものを熱分解する事により、目的カルベンを発生された。七員環共役化合物であるトロピリデン誘導体と反応したところ、1:1付加体を与えた。紫外、赤外吸収スペクトル、あるいは核磁気共鳴スペクトルを用いて付加体の構造を検討したところ、トロピリデンが6π系として作用し、〔6+2〕付加をしたものである事がわかった。ここで、カルベンは異性化し、環状アレンであるシクロヘプタテトラエンとして反応したものと思われる。トロピリデン誘導体の〔6+2〕型付加反応はその例が殆んど無く、従って本反応は非常に興味深いものである。6π環状構造が中間体として考えられる事より、芳香族安定化に伴うイオン的な材構で反応が進行しているものと思われる。

Report

(1 results)
  • 1990 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 斉藤 勝裕,高橋 憲助: "Reaction of cycloheptatrienylidene with Cycloheptatriene" Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • Related Report
      1990 Annual Research Report

URL: 

Published: 1990-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi