Project/Area Number |
02650019
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied materials
|
Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
小日向 俊介 桐蔭学園横浜大学, 工学部, 助教授 (80016724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 史朗 桐蔭学園横浜大学, 工学部, 教授 (40016712)
|
Project Period (FY) |
1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 強誘電性液晶 / 電荷移動錯体 / 共鳴ラマン散乱 / モンテカルロ・シミュレ-ション |
Research Abstract |
申請のパルス・ファンクションジェネレ-タおよび1/100デジタル温度コントロ-ラを購入した。強誘電性液晶、ネマチック液晶、酸化インジウム・コ-ティングガラスなどの消耗品のほとんどは企業の好意によって無料で入手することができた。液晶分子と電荷移動錯体を形成させるための電子供与体、電子受容体を購入した。液晶システムのコンピュ-タ・シミュレ-ションおよび測定結果の解析に用いるために余った予算でNEWSワ-クステ-ションを購入した。 ネマチック液晶試料を用いてこれらの装置の使用方法を習熟し、またネマチック液晶にテトラシアノエチレン、テトラシアノキノヂメタンなどを混入した試料について可視紫外吸収スペクトルの測定、偏光蛍光スペクトルの測定、顕微鏡下でホットステ-ジを用いた相転移温度の変化の測定などを行った。これらは予備的段階の実験であるが今後も継続発展させて所期の成果を挙げたいと思っている。電荷移動吸収帯の共鳴ラマンスペクトルの測定および解析をおこない、錯体の構造について新しい知見をえた。NEWSワ-クステ-ションによってモンテカルロ法による液晶状態のシミュレ-ションにも取り組んだ。液晶分子間の相互作用を従来のものよりもより現実的なものにすることによってネマチック相だけでなく様々なスメクチック状態の生成が見られており強誘電相生成の理解に有用な知見がえられつつあり、今後分光実験、熱測定の結果などと対応させて発展させていくつもりである。
|