Project/Area Number |
02650069
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
材料力学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大野 信忠 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30115539)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 単結晶合金 / CMSXー2 / クリ-プ / 多軸 / すべり系 / 異方性 |
Research Abstract |
まず,Ni基単結晶合金CMSXー2の薄肉円管試験片(内径9mm,外径11mm,ゲ-ジ部長さ25mm)を用いて試験温度900℃で引張り・ねじりクリ-プ試験を行った.実施した試験は,単純引張りクリ-プ試験と単純ねじりクリ-プ試験が相当応力σ_<eq>=260,300,340MPaの各3通り,引張り・ねじり組合せ試験が応力比tan^<ー1>(√<3>γ/σ)=30,45,60°(相当応力はσ_<eq>=300MPaで一定)の3通りである.次に,すべり系を陽に考慮した結晶すべり理論によって試験結果を解析した.本解析で仮定したすべり系は,{111}〈110〉八面体すべり系,{111}〈112〉八面体すべり系および{100}〈110〉立方体すべり系の3種類である. 本研究で得られた結果は,次のようにまとめられる. 1.単純引張りクリ-プ試験と単純ねじりクリ-プ試験で生じた相当クリ-プ速度はほぼ等しく,したがってこれらの試験結果だけを見るとほとんど異方性は見られない. 2.しかし,引張り・ねじり組合せクリ-プ試験では,相当クリ-プ速度が単純引張りクリ-プ試験の場合の30〜40%に減少し,異方性を認められた. 3.一方,引張り・ねじり組合せクリ-プにおける応力とクリ-プ速度の非共軸性に関しては,顕著な異方性は観察されなかった. 4.上述の試験結果は,{111}〈110〉八面体すべり系,{111}〈112〉八面体すべり系および{100}〈110〉立方体すべり系を単独に仮定しても記述されないが,{111}〈112〉八面体すべり系と{100}〈110〉立方体すべり系の組合せによりかなりの精度で表現される.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)