事例ベ-ス形推論を用いた協調形問題解決システムに関する研究
Project/Area Number |
02650256
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報工学
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
奥田 健三 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70125813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 勝弘 立命館大学, 理工学部, 助教授 (70134260)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 事例ベ-ス形推論 / 協調形問題解決システム / 洗練化 / 電力系統 / 事故時復旧支援 |
Research Abstract |
問題解決システムに事例ベ-ス形推論法を取り入れる場合,システムとしての問題解決能力を高めるため,広い条件に対して優れた問題解決能力を持つ解生成部と事例ベ-ス形推論による解生成部とが協調的に問題決に当たるのが,解の質,処理性の点から好ましい.とくに事例ベ-スの構築初期には,必ずしも十分な事例が準備されていないことが多いので,協調形のシステム構成が有効である. 我々は電力系統の事故時復旧支援問題をとり上げて,事例の検索・修正法,事例の生成のシステムと事例を事例を事例ベ-スに登録するための評価法について検討を行った.研究実績の概要は次のとおりである. 1.事例ベ-スの構築法の検討 全体復旧案をトップレベルとする4種のフレ-ムで,事例を適切に表現する方法を提案し,その妥当性をシミュレ-ションにより明らかにした. 2.事例の検索・修正法 事例のベ-スから問題状況に最も近い事例を的確に検索するために必要な検索キ-と,検索された事例を問題状況に適合されるための事例の修正法を提案し良好な結果を得た.すなわち,従来事例ベ-スの構築において,系統の負荷レベルを固定していたのを可変とし,負荷レベルに応じて最適な復旧案を生成する方法を考察し,シミュレ-ションによりその妥当性を立証した. 3.事例の生成システムの作成と事例ベ-スへ登録するための評価法 2.で述べた負荷レベルに応じた最適な復旧案は,学習を通じて自動的に生成される.これは見方を変えれば,事例ベ-スの洗練化ととらえることができる.事例ベ-スへ事例を登録するための方法を,解の質と処理性の観点から評価する方法を提案し,その妥当性を示した. 4.システムの評価 電力系統の事故時復旧支援システムを構築し,解の生成状況を調べ,良好きな動作の得られることを示した.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)